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働き方改革についての教職員インタビュー

働き方改革についての教職員インタビュー
第1回

県立霞ケ浦聾学校
笠原 ちひろ 教諭

  • 幼稚部 担任
  • 教員歴8年
笠原ちひろ教諭

二児の母としても奮闘中。

ご自身も聴覚に障害があり、幼稚部担任として子どもたちと同じ目線に立ちながら、毎日熱心な指導をされている笠原先生。普段から実践している働き方改革の取組や仕事と家事・育児の両立などについて、インタビューを通してお話しいただきました。

笠原教諭1時間の早出勤務(時差出勤)を活用しています

現在取り組まれている働き方改革について教えてください。

夫が夜遅く帰宅するため、家事や育児のための時間の必要性を感じ、2人目の子どもが生まれてから早出勤務を取り入れています。時間は当初は60分です。現在の勤務校は、幼稚部の下校時間が14時30分と早いため、早出勤務を取り入れやすい状況にあります。60分早出の時は16時までが業務時間になります。

時差出勤について(早出・遅出)

学校における働き改革を推進するとともに、職員一人ひとりが個性と能力を最大限発揮できる職場環境を整備するための制度です。
通常の勤務時間を前倒しまたは後ろ倒しにし、例えば「7時30分〜16時」、「10時〜18時30分」など勤務時間を柔軟に設定することができます。
県立学校における取組1名以上の学校の割合は、高校が90.4%(申請者数1451名)、特別支援学校が100%(同690名)となっています。(両校種共 令和7年1~3月の申請実績)

1日のスケジュール
7:30出勤
9:15幼児登校
9:30授業
朝の活動、学級活動、合同活動など
12:15給食
13:30授業
絵本の読み聞かせ、帰りの活動
14:00個別指導
14:30幼稚部 幼児下校
下校後学校業務
教材研究(授業準備等)、会議、打合せ、環境整備、保護者対応等
16:00退勤
16:30保育園に子供をお迎え
17:00帰宅

笠原教諭周りの方から早く帰るよう声がかかりありがたいです。

働き方改革が進んでいると実感するのはどんな時ですか?

1年目は17時(定時)で退勤しようとする際「今日は何かあるの?」と声をかけられることもありました。退勤時に体調が悪いとか用事があると伝えないと17時に帰りにくい雰囲気があり、退勤時に要件を伝えて帰るということもありました。今は周りの方から早く帰るよう声をかけてくださり、ありがたい。職場で子育てをしている教員も多く、その方が少し抜けたり休みを取ったりする時も「どうぞ、自分の子優先で」という雰囲気があります。休みも今の方がとりやすいです。

笠原教諭休業など、制度の周知が大事だと思います。

働き方改革を進める上で大事なことや課題は何ですか?

今は職員が利用しやすい制度があります。そういった制度を使うことと、周りからの(制度利用に向けた)声かけが大切だと思います。自分も管理職の先生から部分休業などについて教えていただいたので。
子どもが小1になった時に保護者として登校に付き添う必要があるため、対応できるか今から心配があります。こういったことは、教員に限らず、子をもつ一般の保護者も同様に心配なのではと思っています。

 

笠原ちひろ教諭

笠原教諭教員の働き方は変わってきています。安心してください。

教員を目指す若者へのメッセージをお願いします。

自分が小学生の時、先生たちは遅くまで残っているなと思っていました。また、昔お世話になった先生に当時の話を聞くと、「教員の世界は厳しそう」と感じていました。その時の印象と比べると、今の教員の働き方も変わってきていると思います。例えば、自分の子の行事が学校行事と重なっても、自分の子の行事を優先する雰囲気もあります。これからの人たちには、そのあたりのやりくりについて「安心してください」と伝えたいです。

 

働き方改革についての教職員インタビューは、今後も更新していきます。次回もぜひご覧ください。

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