県立水戸第二高等学校 會澤幸恵教諭

働き方改革についての教職員インタビュー
第4回

県立水戸第二高等学校
會澤 幸恵 教諭

  • 担当教科:数学
  • 担当分掌:教務部
  • 部活動:放送部
  • 教員歴14年
會澤教諭

小さな業務改善の積み重ねに継続的に取り組む

部分休業を上手に活用しながら、仕事と育児の両立をしている會澤先生。
ICTを活用した業務の効率化について伺いました。

會澤教諭情報機器の管理や、業務共有の環境整備を進めています。

現在取り組まれている働き方改革について教えてください。

情報機器については、機材ごとのラベリングを徹底し、誰が見ても所在や用途が分かるよう整理しています。これにより、トラブル対応や利用時の手間が軽減され、管理の属人化も防げています。そのほか、共有フォルダの再編を行い、必要な情報にアクセスしやすい環境の整備を進めてます。今年度から全職員が利用できる共通ドライブの運用を開始しました。今後は目的別に情報へアクセスできるポータルサイトの作成を予定しています。小さな業務改善の積み重ねが、日々の時短や教職員全体の負担軽減につながると考え、継続的に取り組んでいるところです。

子育てのための休暇・休業等の制度について(抜粋)
育児部分休業

勤務時間の始めまたは終わりに1日2時間の範囲で取得できます。

育児短時間勤務

週3日、週2日半等、勤務時間の短縮。

時差出勤制度

始業・終業時間を変更。
60分早出から120分遅出まで6区分から選択。

家族看護休暇

子、配偶者、父母、配偶者の父母の看護。
1年に5日以内(日、半日、時間)で取得できます。

會澤教諭状況に応じて働き方を調整できる環境が整ってきたと感じます。

働き方改革が進んでいると実感するのはどんな時ですか。

採用当時と比べると、休暇の取得や定時退勤はしやすくなったと感じます。私は部分休業を活用し、夫と協力しながら育児と仕事のバランスを取っています。授業や業務の調整に配慮してもらえる場面が増えたことはありがたく感じています。もちろん業務が立て込む日はあり、休業を取り消して働くこともありますが、自分のペースで仕事を進めやすくなりました。制度があるだけでなく、職場の理解や協力があってこそ成り立っていると感じます。

會澤教諭

會澤教諭「互いに助け合える関係づくり」が何より大切だと感じています。

働き方改革を進める上で大切なことは何ですか。

私が担当している情報の管理業務は専門性があり、一人で抱え込んでしまいやすい傾向があります。以前は一人で対応する場面が多く、業務の偏りや負担感、不在時の不安を感じることもありました。現在は各学年に情報担当を置き、業務分担しやすい体制が整っています。また、情報に関わる業務は分掌を超えて協力するよう心がけており、困ったときにはお互いにフォローし合える関係性ができています。ICTや制度の整備も重要ですが、誰かが困ったときに手を差し伸べられる関係性が、働きやすさや業務の質の向上にもつながると実感しています。

 


 

會澤教諭

校長先生からもお話を伺いました
正木 昇 校長

ICTはどのように活用されていますか。

ICTは業務効率化に大きく貢献しています。例えば、職員会議は月1回、朝会は週1回ですが、グーグルのチャット機能を利用して随時教職員間で情報共有をしています。また、生徒へのアンケート調査もグーグルフォームなどを活用することで、業務の効率化に役立っています。

学校の先生方の働き方はどのように変化していますか。

特定の役割を担う教員の業務量は依然として大きい傾向にあります。しかし、教員全体の働き方改革への意識は年々高まっており、学校全体として働き方改革を進めることが当然という認識が浸透してきています。