茨城県立盲学校 海老原佐智子教諭

働き方改革についての教職員インタビュー
第16回

茨城県立盲学校
海老原 佐智子 教諭

  • 特別支援教育コーディネーター
  • 茨城県教員歴5年
海老原教諭

ゆとりが生む学びと働き方の好循環

茨城県立盲学校の視覚障害教育支援センターで地域支援を担当している海老原佐智子教諭にお話を伺いました。

海老原教諭見えにくさのある子どもを支える地域連携の仕事です。

現在の所属と具体的な業務内容について教えてください。

茨城県立盲学校の視覚障害教育支援センターで地域支援を担当しています。小・中・高等学校等に在籍している「見えにくさ」のある児童生徒について、相談や支援を行うのが主な仕事です。また、視覚障害教育支援センターの各種事業案内等について、Canvaで案内を作成したり、Instagramで情報発信を行ったりしています。

海老原教諭時差出勤で家庭と仕事にゆとりが生まれています。

時差出勤の状況や、朝の過ごし方について教えてください。

現在は時差出勤制度を利用しており、勤務時間は8時から16時30分までです。他にも多くの方がこの制度を利用しています。朝はバタバタと過ごしていますが、この30分の早出シフトがあることで子どもの迎えに対応でき、気持ちの面でもゆとりが生まれています。

海老原教諭互いに支え合い自分らしく働ける職場です。

働きやすさや職場の雰囲気について、以前の職場と比べていかがですか。

以前と比べてゆとりがあり、時差出勤や年休も先生方同士で声をかけ合い、非常に取得しやすい状況です。また、職務の特性(TPO)に合わせつつも、以前に比べて服装や身なりについて個人の裁量が大きく、自分らしくいられる点に驚きました。専門性を発揮しながらも、一人の人間として楽しみをもって現場に立つ先生方の姿は、とても魅力的だと思います。

海老原教諭ICTの活用や業務の効率化について教えてください。

働きやすさや職場の雰囲気について、以前の職場と比べていかがですか。

Google Classroomで分掌ごとの情報共有を行ったり、学校連絡ツールを使って保護者への資料配付や欠席連絡をデジタル化したりしています。また、盲学校では触察という学習方法を大切にしていますが、その触察に役立つ教材作りのため、3Dプリンターを活用しています。他にも、視覚障害者向けアプリを学習活動に取り入れたりしています。

触察

手や指先で直接触れることで、対象物の形状、質感、状態、内部構造などを詳しく調べて情報を取り込む、触って観察する行為。特に視覚障害のある方の学習方法や、理学療法士、セラピストなどが身体の骨や筋肉を正確に把握する技術として重要視されており、触覚を最大限に活用して視覚情報に代わる、あるいは視覚情報を補完する役割を果たしている。触察は、指で点字や図を読み取る触読の基礎となります。

海老原教諭

海老原教諭子どもの笑顔に支えられ両立を実感しています。

仕事のやりがいと、家庭との両立についてお聞かせください。

子どもが「できた」と笑顔を見せてくれる瞬間の感動は、何物にも代えがたい原動力です。子どもたちの喜びの笑顔を目にすることで、やりがいを感じていますし、困ったことは同僚に相談できるので、仕事を続けることが負担に感じません。
退勤時間の16時30分には、周囲に気兼ねすることなく「お疲れ様」と声をかけ合って退勤できる雰囲気があります。帰宅後は、子どもの習い事の送迎や家事・育児に時間を使えていますし、仕事と母親としての役割の両立をしっかり楽しめています。

海老原教諭 一歩踏み出すことで成長できる仕事です。

これから先生を目指す若い方たちへメッセージをお願いします。

私は元々人前で話すのが苦手でしたが、子どもたちの笑顔に触れる中で自分自身も成長できました。少しでも興味があるなら、新しい世界にぜひ飛び込んでみてください。困った時はサポートしてくれる同僚がたくさんいます。また、私の娘は、私が家で自立活動の教材研究(手指の巧緻性を高めるものづくりなど)をしている姿を見て「面白そう!」と興味をもち、今は特別支援学校の教員が進路希望の一つになっています。毎日楽しそうに働く私の姿も影響したようです。「まずはやってみる」というのはハードルが高いかもしれませんが、職場体験などを通して、実際の授業だけでなく教材研究の楽しさを知ることも、選択肢を広げるきっかけになると思います。