守谷市立郷州小学校 袴塚聡美教諭

働き方改革についての教職員インタビュー
第3回

守谷市立郷州小学校
袴塚 聡美 教諭

  • 6学年 担任
  • 教員歴7年
袴塚 聡美教諭

教科担任制の導入で心身ともに余裕が生まれる

一部の学年の授業(音楽、図工、理科)で、教科担任制を導入している郷州小学校。
袴塚先生に、教科担任制の導入による具体的な効果のほか、登校の見守りを行ってくださる地域の方々の協力などについて伺いました。

荒巻教諭教科担任制の導入や地域の方による登校の見守りに取り組んでいます。

現在取り組まれている働き方改革について教えてください。

私が担当している6年生では、理科、音楽、図工の授業を教科担任制で行っています。これによって週に6コマの空き時間が生まれ、その時間を使って事務作業などを効率的に進めることができるようになりました。学年主任の先生も同じ時間に空きがあるので、そこで学年の打合せをしたり、週予定を確認したりと、効率よく連携が取れています。
また、朝の登校の見守りを地域の方々が毎日行ってくださっています。そのおかげで、私たち教員は、朝の時間、授業準備や子どもたちへの対応に集中できるようになりました。

教科担任制とは?
  • 従来の学級担任制に加え、教科ごとに専門性をもつ教員が指導を行う制度。
  • 茨城県では、2021年度から本格的に教科担任制を導入。
  • 守谷市では市独自に専門性を有する教員を採用し、小学校教科担任制による授業の充実を図っている。
教科担任制のメリット
  • 専門性を活かした質の高い授業の提供
  • 教員の負担軽減
  • 児童の多面的な理解 など
実施イメージ
空き時間は教材研究や打合せに充てることができます

荒巻教諭体力面やメンタル面ですごく余裕が生まれるようになりました。

働き方改革が進んでいると実感するのはどんな時ですか?

今は、1日のどこかのタイミングで空き時間が取れているので、そこで授業準備をしたり、休憩に充てたりすることができます。これにより、体力的にもメンタル的にも十分余裕がもてるようになりました。この「余裕」が、子どもたちへの対応や授業実践にも良い影響を与えていると実感しています。

荒巻教諭情報共有と人材の確保が重要だと思います。

働き方改革を進める上で大事なことは何ですか?

私が一番感じているのは、情報共有の重要性です。教科担任制で、専科の先生方に授業をお願いしている分、急な授業変更があった場合の連絡や、授業中のクラスの様子などについても、きちんと情報共有しながら丁寧に対応していく必要があると感じています。
また、栄養教諭の配置など、働き方改革を進める上で、人材の確保が大切であると思います。給食主任の先生がされている仕事の負担軽減など、子どもたちに対応できる時間が増えることにもつながると思います。

袴塚 聡美 教諭

荒巻教諭楽しいところや良いところを大切にしてほしいです。

教員を目指す若者へのメッセージをお願いします。

私が教員になって7年目ですが、学校や市の取組など、色々と改善されつつあります。ですから、「これまで大変だったから、この先もずっと大変だ」と決めつけないでほしいと思います。子どもたちと関わる時間は本当に楽しいですし、子どもたちが「できた!」と笑顔になる瞬間に立ち会えることは、何にも変えられない喜びです。それが見たくて頑張っているところも大きいので、大変なところばかりに目を向けるのではなく、楽しいところや良いところを大切にしながら、ぜひ一緒に働いていけたら嬉しいです。