常総市立菅原小学校 染野美緒教諭
働き方改革についての教職員インタビュー
第13回
常総市立菅原小学校
染野 美緒 教諭
- 1学年 担任
- 教員歴6年
職員室のホワイトボードで先生たちの意見交換
ボトムアップ型(現場の先生方からの提案)で働き方改革を進める菅原小学校。染野先生に、どのようにして先生方が働き方改革の取組を提案しているのか、どのような効果があったのかを伺いました。
家庭訪問の廃止・会議資料のデータ化など様々な取組をしています。
現在取り組まれている働き方改革について教えてください。
年度当初の家庭訪問が廃止されたことが挙げられます。コロナ禍で玄関先での挨拶のみになり、その後、家庭確認(文書のポスティング)を経て、現在は完全に廃止となりました。担任の先生方が慣れない道を運転することも負担になっていましたし、廃止しても大きな影響も出ていないので、これは良い取組であったと感じています。また、以前は紙媒体だった週予定表がデータ化されました。さらに、会議資料は項目や学年ごとにフォルダ分けされ、過去の資料もすぐに確認できるようになるなど、必要な情報にアクセスしやすくなりました。クリックの回数が減っただけでも、効率良くなったと感じます。
菅原小学校における家庭訪問
2019年以前
- 通常通り、訪問して実施
2020年以降
- 玄関先で挨拶のみの実施
- 文書をポスティングし、家庭確認のみ
- 家庭訪問廃止
家庭訪問を個人面談へ転換した例
取組内容
- 家庭訪問の実施を廃止。
削減時間
- 5時間×家庭訪問5日=25.0時間/年
事例提供校からの声
導入効果:各家庭に調査用紙を配付し、訪問ルートの設定などかなりの時間を要していたが、それらを縮減できた。
課題・対応:児童生徒の家庭状況把握や家庭との連携が不十分になるのではないか。
⇒学校だよりなどを通して、学校の意図について説明。
⇒家庭訪問を廃止した分、学校での個人面談や家庭連絡等で連携。
参考:全国の働き方改革事例集
働き方改革が先生方自身によって進められていると感じています。
働き方改革が進んでいると実感するのはどんな時ですか。
2年前に、当時の校長先生の指導の下、職員室にホワイトボードを設置し、先生たちが付箋で改善したいことや減らしたい業務などを自由に書き出せるようにしました。行事、指導、個人の業務など、各項目ごとに先生方が気軽に意見を出し合い、すぐに取り組めるものから改善を図りました。また、心理的なサポートについても話し合い、「放課後はみんなで協力して仕事をしよう」「話し合いながら仕事をすることで、気持ち的に支え合える」など、意見を出し合いました。同僚同士で話ができるようになり、自分が経験したことのない内容の話を聞いて参考にできるようになりました。
マストな業務を減らすことと人材の確保が大切だと思います。
働き方改革を進める上で大事なことは何ですか。
これまで様々な取組をしてきましたが、これ以上先生方自身が業務を減らすことは難しい段階に来ていると感じます。保護者の方々への丁寧な対応も時間がかかるものですし、授業内容も年々増えています。これらの「マストな業務」を減らしていくことが、今後の大きな課題だと考えます。また、TTとして授業に入っていただいたり、日々の業務をサポートをしてくれる方が学校に一人でもいてくれると助かる場面がたくさんあるので、人材の確保はやはり重要だと思います。
どんな仕事でもやり直すことができる時代。ぜひ一歩踏み出して。
教員を目指す若者へのメッセージをお願いします。
昨年度の3月に初めて卒業生を送り出しました。2年間担任として見た中で、「あれほど幼かった子どもたちが、こんなにできるようになった」と、成長していく姿をずっと見てきました。そして今、中学校で頑張っている姿をまた見せてくれています。この嬉しさは、学校の先生でないと経験できないのではないかなと思います。子どもたちそれぞれの成長を一番近くで感じられるのは先生だけなので、この嬉しさは何にも変えられないと思います。今の社会では、どんな仕事でもやり直すことができると思います。ぜひ一度、この教員の道に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。