県立鹿島特別支援学校 梅原惇実習助手

働き方改革についての教職員インタビュー
第6回

県立鹿島特別支援学校
梅原 惇 実習助手

  • 担当部:高等部
  • 担当教科:作業学習
  • 教員歴5年
梅原 惇 実習助手

働き方改革を進める上で最も重要なのは、業務の精選

実習助手5年目を迎えた梅原先生。自身の働き方改革を通して、教師としての楽しみや働きがいを再認識できているとのこと。教師の醍醐味を味わいながら業務に取り組めるようになった背景について、お話しをいただきました。

梅原 惇 実習助手早出勤務の導入やICT活用による業務効率化が進められています。

現在取り組まれている働き方改革について教えてください。

現在、学校現場では早出勤務の導入やICT活用による業務の効率化が進められています。早出勤務では、朝の時間に集中して業務を行うことで、授業準備の質の向上や生活面での自由さを実現しています。ICTについては、クラウド利用による教材共有や連絡アプリの活用によるペーパーレス化など、時間短縮が図られています。これらにより、定時退勤が促進され、生徒と向き合う時間や自身の教育活動に使える時間の確保など、働きがいの向上にもつながっています。

働き方改革におけるICT活用のメリット
  • 業務の効率化を図ることができる。
  • 情報共有がスムーズに行える。
  • 連絡アプリなどを活用することで、学校と保護者、職員間のコミュニケーションが円滑になる。
  • ペーパーレス化や印刷機会の減少が図られ、コストや業務時間の削減につながる。
連絡アプリ・ツール活用例

連絡アプリ・ツール活用例

梅原 惇 実習助手定時退勤が当たり前になり、職員室に遅くまで残る教員が減りました。

働き方改革が進んでいると実感するのはどんな時ですか。

働き方改革が進んでいると実感するのは、定時退勤が当たり前になり、職員室に遅くまで残る教員が減ったときです。管理職の声かけや職員間の意識の変化により、特に若手教員に早く帰ることへの抵抗感がなくなっています。また、クラウドの活用によって業務時間が短縮され、先生方が「これをやったら面白い」と、自発的に新しい授業に挑戦できるようになったことも、改革の成果を感じる瞬間です。単なる時間削減ではなく、教育の質の向上にもつながっていると実感しています。

梅原 惇 実習助手

梅原 惇 実習助手業務の精選で、限られた時間を教育活動に集中できるようになります。

働き方改革を進める上で大切なことは何ですか。

働き方改革を進める上で最も重要なのは、業務の精選です。すべての教員にとって「何が本当に必要か」を検討し、不要な業務を削減することで、限られた時間を教育活動に集中できるようになります。また、制度面では、早出や休暇の種類など柔軟な働き方を可能にする仕組みを丁寧に周知することが大切です。制度を利用しやすくする環境づくりと、管理職や周囲の理解・後押しが相乗効果を生み、教員一人ひとりのやりがいと効率的な働き方につながります。

梅原 惇 実習助手自分のアイデアで教育を創っていく楽しさを、ぜひ味わって。

教員を目指す若者へのメッセージをお願いします。

教員の仕事は、今大きく変わりつつあります。ICTの導入や働き方改革の推進により、教員一人ひとりがやりがいを感じ、自分のやりたいことに挑戦できる環境が整ってきました。若い先生方を支える体制も充実しており、声を上げれば「一緒にやろう」と応援してくれる仲間が必ずいます。子どもたちの成長に寄り添い、自分のアイデアで教育を創っていく楽しさを、ぜひ味わってほしいです。情熱をもった若者こそ、今の教育現場は必要としています。