令和4年6月 教育長定例記者会見

教育委員会では、令和4年6月27日(月)、教育長定例記者会見を実施しました。
内容は下記のとおりです。

会見要旨

本日の発表項目は4件です。お手元の資料をご覧ください。

令和5年度開校高等学校2校にかかる教職員の人事について

新設する県立高校2校つくばサイエンス高校及びIT未来高校に、7月1日付けで人事発令を行うものでございます。校長においては、久松政信校長をつくばサイエンス高校に兼務、磯邉裕一校長をIT未来高校に兼務を発令いたします。備考にあります、校長・教頭・事務長は所属校が本務となり、当該新設校が兼務となります。その他、教職員全員が当該新設校を兼務となります。
続いては配置換えです。堀川教頭、前田教諭がつくば工科高校からつくばサイエンス高校に配置換えとなります。阿南教諭が友部高校からIT未来高校への配置換えとなります。備考にありますようにそれぞれの教頭、教諭が当該新設校を本務とし、前所属校を兼務といたします。
校長を中心に新校の体制づくりや、令和5年度入学者の募集に向けての準備を進めてまいります。

令和5年度開校IT未来高校・つくばサイエンス高校の設置及び学校概要について

県立高等学校改革プラン実施プランⅠ期第2部に基づき、令和5年度に新たに開校する2校について御説明いたします。
新校の設置につきまして、AI・IoTなど科学技術の進展やIT人財の不足といった社会の変化等に対応するため、友部高校とつくば工科高校を改編いたしまして、新たな学校・学科を設置いたします。校名につきましては、県立IT未来高等学校、県立つくばサイエンス高等学校でございます。
つづきまして、「2 学校概要」をご覧ください。まず、IT未来高校についてですが、設置学科等にありますIT科2学級、情報システムコースと情報デザインコースの2コースを設置し、定時制のしくみを活かして、生徒の多様な学習形態へのニーズに対応した昼間2部制を導入します。また、探究的プロジェクト学習では、共同で様々な課題解決学習の実践や、大学や民間企業等と幅広く連携した教育を展開することで、将来IT分野で活躍できる人財を育成してまいります。
つづきまして右側、つくばサイエンス高校についてです。科学技術科6学級、ロボット・情報・建築・化学生物の4つの領域を設置します。ゼミ形式の課題研究や大学・研究機関等との連携を通じて、科学への知的好奇心や探究心を育み、研究者や高度技術者、起業家などを目指す生徒を育成するとともに、TX沿線地域の大学進学ニーズにも対応してまいります。さらには、科学教育の中学生向けオンライン講座や体験講座を実施するなど、中学校との連携も推進してまいります。
それぞれの学校概要の詳細は、県教育委員会ホームページに掲載しておりますが、後ほど資料提供もさせていただきます。
つづいて、「3 今後のスケジュール」です。7月1日に、県立学校設置条例一部改正による新校設置、その後、新校ホームページの開設や学校主催説明会の開催等、開校に向けた準備や広報活動等を進めてまいります。なお、参考として、学校説明会の日程等を掲載しておりますので、ぜひ広報していただきたいと思います。

プログラミング・エキスパート育成事業について

プログラミング・エキスパート育成事業についてです。県内中高生にプログラミング学習の機会を提供することにより、中高生のプログラミングスキルやAI活用スキルの向上を図る事業で、今年度で5年目となる事業でございます。
まず、こちらは終了したものになりますが令和3年度の事業について説明させていただきます。「参加者トレーニング」という、トップ層の育成と「アソシエイト支援」という、すそ野の拡大を目的とした、主に2つを実施してきたところでございます。プログラミングの下地がある県内の中高生を公募いたしまして、オンラインスクールでの個別指導や、オンライン学習サービスの提供を行ってまいりました。そこでの成果としては、全国大会優勝などの結果も出ているところでございます。
つづきまして、「3 令和4年度の事業内容」について説明させていただきます。
今年度より新学習指導要領が施行されまして、必履修科目「情報Ⅰ」がスタートしております。本県では、すでにプログラミング・エキスパート育成事業にて、生徒のプログラミングに対する興味関心の惹起を図ってきたところであります。ここで、教科書で学習するプログラミングを確実に定着させる目的で、今年度、必履修科目「情報Ⅰ」を履修する全ての県立高校等の生徒に、補助教材の提供を行っております。この教材は、授業で活用する教材の一つでありますが、自学自習が可能なように、「情報Ⅰ」の全ての領域での説明動画やスライドが入っており、プログラミングも実習教材が含まれております。また、教員向けの研修会や、年度末に習熟度テストを併せて実施いたしまして、就職試験や、令和7年度から実施予定の共通テスト情報に対応できるよう分析を行いまして、次年度への指導につなげることも意図しております。学校で学習するプログラミングを補足・応用させ、従来から継続して実施している、他のプログラミング・エキスパート育成事業への参加につなげていきたいと考えております。
今年度も、従来から実施している2つの公募型事業も引き続き行ってまいりますので、こちらの今年度希望生徒の募集を開始いたしますので、ぜひとも、記事に取り上げていただき、将来のIT人材育成へのご支援・ご協力を願いたいと思っております。募集開始につきましては、資料に日付が記載されております。

農業関係高校の生産物の取り扱いについて

農業関係高校の生産物の取扱いについて、ご説明させていただきます。
ここに至る経緯ですが、3月24日に各学校に対しまして、生産物については無償提供とするという方針を示しまして、各学校で関係者と調整を行っておりました。ルールづくりなど調整が難しい部分もあり、6月3日に、当分の間、調整できないものについてはこれまでどおり有償で販売することを各学校に示しました。6月15日の文教警察委員会におきまして、農業関係高校における生産物の外部販売の即時再開についての提言書を頂戴いたしました。6月21日に教育委員会として、有償提供の方向性を議会関係者へ説明したところでございます。
これまで、無償提供に向けて調整を進める中で、個人向けの提供において平等性を担保することが難しいこと、あるいは販売を前提としないと参加できないイベントがあること、インターンシップ等の関係企業等との調整に時間が必要なことが判明しておりました。そのような状況を総合的に分析いたしまして、昨年度の生乳での事案を踏まえ、衛生管理の徹底というところを、今後しっかりと行い、生徒の学びの充実を軸とし、有償提供を維持しつつ、現状の改善点などを整理し、新たな農業教育の魅力づくりを学校と共に行っていくことといたしました。プロ意識の育成や主体的な実習の在り方について、現状で検討すべき内容を学校と整理していくことといたしました。実践的・体験的な学習活動、自ら学ぶ、社会貢献等、新学習指導要領にそった形で、教育内容の改善に努め、その際は、学校とよく議論をしながら、子供たちにとって主体的に学習ができるような環境を整えていくために、県教育委員会として全力でバックアップをしてまいります。

発表は以上になります。

 

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