令和3年4月 教育長定例記者会見

教育委員会では、令和3年4月26日(月)、教育長定例記者会見を実施しました。
内容は下記のとおりです。

会見要旨

IBARAKI ドリーム・パス事業について

まず1件目、IBARAKI ドリーム・パス事業です。今年度で3回目、高校生などのアントレプレナーシップの育成が目的です。
2番にありますが、企画提案が2種類ありまして、にぎわい創出などの地域課題解決型とアプリ開発などの開発型です。それから応募期間ですが、来月17日から7月16日まで、2か月です。3年度のスケジュールですが、記載にある通り1月30日のプレゼン大会までいくつかのステップを踏みまして、1月30日に全体のプレゼン大会をやりまして、ここでグランプリを決定するということであります。
ちなみにグランプリになりますと、活動費として50万円が提供される予定であります。
2年度の実績でありますが、全体で104の企画、480人の生徒が参加して104の企画の応募がありました。その中から、日立一高の当時1年生の2人が提案しました「『カラミ煉瓦の町』にするためのビジネスプラン」、これがグランプリになっているところであります。
今年度も多くの企画が提案され、実際に起業に繋がるような活動ができればいいなと思っております。

次世代グローバルリーダー育成事業について

続きまして2件目です。次世代グローバルリーダー育成プログラムであります。こちらは英語の学習意欲、能力の高い中高生を対象に育成プログラムを2年間提供しまして、グローバル社会で活躍できる「人財」の育成を目指すというものであります。今年で、4年目になります。応募期間はすでに始まっており、来月の7日までとなっております。また、定員は40名です。
対象は中学2年生から高校1年生までということであります。プログラムの内容は、オンラインの英会話学習であるとか、プレゼン構想力トレーニング、さらには集合研修といたしまして、世界で活躍する人材との交流や海外大学留学生との交流などがあります。これに参加するためには、受講者自らが参加費として月5,000円を負担いただくということになっております。
これまでの実績としましては、海外の中高生とディベート等で競い合うワールドスカラーズカップにおいてゴールドメダルを獲得したり、国際学生会議の日本代表としてグローバルリーダーアワードを受賞したりするなどの実績があります。

「茨城県県立学校の働き方改革のためのガイドライン」の策定について

そして3つ目です。「県立学校の働き方改革のためのガイドライン」を策定いたしました。目標にある通り、月45時間以内の時間外勤務、45時間を超える先生をゼロにするということを目標にしております。
現状でありますが、高校では45時間を超える教員が現時点で38.6%、特別支援で9%あります。さらに今、過労死ラインと言われております月80時間を超える先生が高校で5.5%も残っているような状況であります。
なかほどにモデル校での実践検証というものがありますが、実は昨年度、県立学校6校をモデルに選定しまして、部活動のやり方の改善でありますとか、あるいは授業の実施方法の改善、勤務体制の改善などで先行的にモデル校として実践活動をやっていただきました。
その結果がなかほどの囲みのところですが、特に右側、高校においては、月45時間を超える時間外勤務が71.8%から12.2%まで減ったということであります。特別支援学校にいたっては、すでにゼロということで、モデル校においては達成ができたということであります。
このモデル校で実施した具体的な項目を基本にしまして、ガイドラインを作成しました。その具体的な事項が下にあります、目標達成のために各校で取り組むことということであります。
例えば、在校等時間の適切な管理などでは、時差出勤制度の導入であるとか、あるいは部活動指導の負担軽減では、部活動の精選、複数顧問の配置による負担の平準化。それから、学校運営体制では教材の共有化などを、今後推進していくということで、こういった項目の中から各学校でどれに取り組むかということを今年度、具体的に計画を立てていただいてその実績を我々としても検証するということで。PDCAを回しながら、昨年度モデル校でやりましたこの時間外勤務削減についての取組を全県的に広めていくということを考えているということであります。

私からの発表事項は以上でございます。

 

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