令和元年10月 教育長定例記者会見
教育委員会では、令和元年10月28日(月)、教育長定例記者会見を実施しました。
内容は下記のとおりです。
会見要旨
はじめに、今回の水害で亡くなられた方、そして被害に遭われた方、本県のみならず、県外の方々もたくさんいらっしゃいます。そういう方々にお悔やみ申し上げますとともに、1日も早く、元の生活に戻れるように祈っております。また、過日行われました茨城国体においては、様々な御協力をいただきまして、無事成功裏に行うことができました。
障害者スポーツ大会が台風で中止になってしまったことは非常に残念でございますけれども、皆様のおかげで、無事国体を成功できたこと、誠にありがとうございます。
令和元年度「いばらき教育の日・教育月間」の推進について
さて、それでは資料に基づいて、話をさせていただきます。まず資料1ページです。まず趣旨、目的というところに書いてございますけれども、県民の教育に対する関心と理解を深めるために、本県では「いばらき教育の日・教育月間」を設定しております。これに基づきまして、様々な取組を行っておりますが、豊かな心と確かな学力を備えた明日の茨城を担う子どもたちを育成するとともに、生涯にわたって自ら学び、郷土を愛し、地域社会の形成に主体的に参画する人づくりを目指して、こういう取組を行っております。
資料の3番、第20回記念みんなで教育を考える「いばらき教育の日」推進大会について時系列に沿って先に説明いたします。11月1日でございます。教育月間の最初の日に、10時から、ザ・ヒロサワ・シティ会館におきまして、幡谷浩史さんが会長を務める、みんなで教育を考える「いばらき教育の日」推進協議会の主催で行います。中身としましては、大会宣言・決議の後、優秀教員等の表彰、そして葵陵高校の書道部の活動の発表、記念講演といたしまして薬師寺の執事長、大谷徹奘氏による「幸せの条件」という内容で講演を行います。
資料の2番の説明に戻ります。11月23日です。これは県教育委員会が主催でございますが、県立図書館の視聴覚ホールにおきまして、午後1時30分から、「発達障害の早期の気づきと発達段階に応じた支援ということをテーマにいたしまして、内容に記載がありますように第1部で宮本先生による基調講演の後、第2部では、パネリストとして資料にお名前を書かせていただきました方々によるパネルディスカッションの開催を予定しております。
※印に書きましたけれども、終了後には、パネリストそれぞれに相談できるブースを設置いたしまして、参加者それぞれの、個別の悩みに対応し、相談に応じたいと考えております。また、併せまして図書館に発達障害関係図書コーナーを設置いたしまして広く情報を提供して参りたいと考えております。
次に、2ページの、4番5番でございます。教育月間である11月を中心に、講師の方の都合、会場の都合等を考慮して前後して実施するものです。4番が市町村が主催する茨城教育の日、地域推進大会という関連事業。4番は、11月12月に行いますので、これから実施されるものでございます。それから5番の方は、県の生涯学習センター5地区ございますけども、そのセンターが開催する講演会、もう終わってしまったものもございますけれども、こういうものを予定しております。4番につきましては、タイトルの脇にありますように、保護者、教育関係者を対象としておりまして、5番の方は、広く一般県民の方を対象としております。
先週土曜日、5番の上から二つ目でございますが、県北の生涯学習センターで、サッカー元日本代表の鈴木隆行選手の講演会が行われましたが、立ち見が出るほどの盛況で、多くの方にお話を聞いていただくことができました。それから6番、次のページの(3)までですけども、それ以外にも教育の日関連で行っている様々な取り組みを載せさせていただきました。参考にご覧いただければと思います。
3ページの方に行きますと、いばらき子ども大学、これは6月からやっていますが、11月にも各地区で様々な講義が行われます。それから(3)いばらきを食べよう!キッズマルシェ、いばらきコープ生活協同組合、11月13日に、歴史館で毎年いちょう祭りが行われますが、その時期に合わせて実施をして、小学生を対象に食品の流通とか販売、体験を通して食育を行う、そういうことも予定しております。
以上教育の日教育月間関連でございます。
なお、ここには載せておりませんが、11月の1日朝7時半過ぎから水戸駅ペデストリアンデッキにおいて、多くの関係者、そして、小学生中学生高校生の皆さんによる、あいさつ運動の開催を予定しております。北口南口それぞれ、実施いたします。そして地元の商店街の方々などは、地域の清掃などにも取り組みます。そういうイベントを11月1日の早朝、実施いたします。
令和元年度採用茨城県公立学校教員選考試験の結果について
続いて4ページでございます。来年度春採用予定の教員採用試験の結果でございます。
まず「1 学校種別合格状況・昨年度比」でございますが、一番左側が令和2年度、来年度採用の数、平成31年度が昨年度の数、その増減を右側に載せました。来年採用予定の欄だけをずっと見て参りますが、小学校は採用予定390に対しまして、二次合格者412名ございます。中学校は来年春290予定に対しまして307名。高等学校は160に対しまして156名。特別支援学校は90に対しまして93名。教諭合計では、合わせて930予定のところを、968名に2次合格を出しております。養護教諭につきましては、採用37予定のところを、二次合格が39。栄養教諭が予定5名のところを、合格者が8名。トータルで総数972予定のところ、1015名合格を出しております。
採用予定人数より合格者の人数が多いのは、辞退者や大学院に行くために採用の猶予を申し出る方がいらっしゃいますので、そういう方を想定して、若干の調整をしております。例えば、高等学校の場合に、採用予定が160のところ、156名と合格者数が少ないのですが、これは現在、採用を猶予して、大学院で学んでいる者が、来年の春、採用となりますので、それを見込んで調整をした結果でございます。
その下の欄は、実習助手でございます。高等学校では採用予定2名に対して合格者数が4名。特別支援学校は採用予定約2名に対しまして合格者は3名でございます。いずれも辞退者を想定して、若干合格者を増やしております。なお、( )の中は、女性の数で内数となっております。
続いて5ページ6ページをお開き願います。5ページが中学校の教科別の内訳です。その内訳につきましては、例えば中学校の国語を見ますと一番上から採用予定数。そして志願者数、1次受験者数、1次合格者、2次受験者、2次合格者という形で出しております。5ページが中学校の各教科別の数字です。
6ページが高等学校の各教科別の数字でございます。その中で、高等学校に水産と看護でございますが、採用予定に対しまして、合格者がございませんでした。例えば水産は2名志願しましたが、受験者がいなかった。看護はそもそも志願者がいなかったということで、この2つにつきましては、この後特別選考というものを11月10日に行いまして、必要な採用数は確保したいと考えております。
続いて7ページから、少し細かい数字を説明させていただきます。7ページの(2)、志願者の特例の合格状況でございますが、そこに区分がいくつかございますが、そういう特例に対し、小、中、高、特別支援、養護教諭、栄養教諭、それぞれ何名合格を出したかという数字です。例えば、現職教諭等在職者の第1次試験の免除で37名が最終的に合格。前年度が35名でした。
上から二つ目は、正規任用教諭等経験者の一部試験の免除で、特例を利用した方が今回14名合格しております。昨年度4名でしたので10名増えている。これは、この制度が昨年度は、あまり周知されていなかったものが、今年度につきましては、周知がされたために人数が増えたと理解をしております。
それから、国際貢献活動経験者の一部試験の免除、これも昨年の1名に対して今年は7名と、大きく増えております。こういう特例を使って、今年は118名の方が合格をされております。昨年度比26名の増でございます。
それから(3)、これは小学校教諭の算数、そして理科教員の合格状況です。中学校数学・理科の免許保有者を別に採用して、小学校の指導の質を高めてもらおうという目的で設定した制度です。令和2年度ですが、採用予定はそれぞれ15名に対しまして、最終的に18名の合格を出しております。この方々については、小学校で算数・理科で質の高い授業を実施するとともに、配置された学校や周辺の学校で、他の先生方の指導力の向上のために活躍をして欲しいと考えております。
次の(4)障害者を対象とした選考の合格状況でございます。これは昨年度、志願者が4名でありましたが、今年は志願者が15名になりました。これは、障害者の方の受験資格に関する制限をすべて取り払ったということが志願者の増に繋がったと考えております。最終的に5名の方を合格といたしました。
それから(5)は、講師等経験者特別選考の合格状況です。これは各学校種で、各教科、講師の経験のある方で、ある一定の基準をクリアした場合には、別枠で採用をしている制度です。各教科採用予定数に対しまして、志願者数を記載しております。例えば小学校では採用予定者数60に対しまして、志願者202名。合格は72名を出しました。中学校は合計で40の予定に対しまして、172名の志願があり、合格は53名出しました。高校は12の予定に対しまして、採用12名です。
それから(6)、大学等推薦特別選考です。大学に推薦を依頼しまして、推薦されてきた方の状況でございます。36名受験しまして、36名合格を出しております。
続いて8ページにお進みください。(7)社会人特別選考の合格状況でございますが、昨年度は、高等学校の科目を「物理・化学・生物・地学・英語・家庭・工業・水産・看護」に絞り実施いたしました。これは免許を持っていない方でも試験を受けていただいて、試験に合格した場合には、特別免許状を授与するという制度です。今年度はそれを高校の全教科科目に拡大いたしましたが、志願があったのは、工業・水産・福祉の3つでございました。このうち水産は社会人特別選考でも、採用することができなかったため、11月10日に特別選考を実施するということでございます。
スポーツアスリート特別選考では、今年度は合格者高校で1名を出しております。
それから(9)でございますが、これは昨年度の採用試験で一次で合格して、二次でもあと少しで合格する程度の力がある方に対して、今年の一次試験を免除するという制度でございます。該当者は40名いたわけですが、実際に受験された方は33名でした。そのうち、2次試験をやりまして、実際に合格した方が25名というものでございます。
なお、(10)ですが、今年の試験の結果をもとに来年度1次試験の免除を通知しているのは45名でございます。この45名が来年全員受験していることを願っております。
(11)、様々な加点制度を利用した志願者の合格状況は、表のとおりでございます。それから今年から始めたのが(12)・(13)です。まず(12)中学校教諭の小学校併願については、90名が併願を志願し、実際合格したのは6名です。
それから(13)、今度は高校の教員を希望して、中高一貫校の教諭についても166名が併願を希望いたしました。最終的に、中高一貫の教育として採用したのが4名でございます。今後、この制度につきましては少し採用数を多くしていきたいと思います。
今年度から、本県では、受験者の年齢制限を59歳と、実質撤廃をいたしました。年齢制限をなくすことによって、各学校種の合格者の平均年齢がどう変わったかを見ますと、小学校の場合は昨年25.4歳から、今年は27.7歳。中学校は昨年25.9歳でこちらは27.1歳、若干平均年齢が上がっております。しかし、養護教諭は下がっております。
(2)は、45歳から59歳までの志願者数と合格者数でございます。各学校種ごとに志願者数を出していますが、全体で200名が志願をしました。そのうち、2次試験まで合格した方は69名となっております。
なお、この45歳から59歳先までの方々は、現在講師をしている方と、本県や他県で教職経験のある方がほとんどでございます。こういう方々につきましては、もうすでに家庭をお持ちの方もたくさんいらっしゃいますので、学校の配置については当然配慮もいたします。また、初任者とは言え、初任者研修の軽減を図り、ご自身の経験を若い先生方に伝えていただくということに、活躍していただければと思っています。これによって教員の年齢構成は変化をこれからしていくのではないかと考えております。
併設型中高一貫教育校における校長選考試験の実施について
10ページをご覧ください。併設型中高一貫教育校における校長選考試験の実施について、まず目的でございますが、県立高等学校改革プランを2月に策定をしました。その中で中高一貫教育校では、豊かな人間性と起業家精神を兼ね備えた地域のリーダーや、世界へ飛び立つ人財を育成する。そういう中で、これまでのキャリアで培われたマネジメントのノウハウを十分に生かして、過去の事例にとらわれない新たな発想に基づいて、新しい時代の学校のマネジメントをしてほしい。そういうことを願いまして、公募制というものを今回初めて取り入れました。
内容ですが、求める人物像として、そこにありますようにすぐれたリーダーシップ、組織マネジメント能力があり、そして、過去の事例にとらわれない柔軟な発想力と企画力を有して、そして社会への変化への対応力と先見性を持っている方。そういう方にぜひ、応募してほしいし、採用していきたいと考えております。募集につきましては、資料にありますように、来年度開校の5校への配置を予定しておりますので5名。③応募資格の年齢ですが、来年4月1日現在で45歳以上58歳以下の方を条件としております。そして管理職等の経験を有する方です。現在茨城県の公立学校の教職員または茨城県職員の場合には、管理職の経験を有する者と条件をつけておりますが、その下の、茨城県公立学校教員及び茨城県職員以外の方については、民間企業等で管理職の経験、又はそれと同等の経験を有する者という条件をつけております。
選考方法につきましては公募で、第1次選考は書類選考で、2回の面接を経まして、選考していくと考えております。
11ページに任用形態と書いてございますが、本県の職員の場合には、そのまま身分を継続していただく。それから、本県職員以外の場合には、特定任期付職員として4年間の任用を予定しております。1年目は副校長として学校の様々なことを学んでいただき、2年目から校長として勤務していただくことを想定しております。給与等につきましては記載のとおりでございます。
なお、3のスケジュールでございますが、募集期間は11月11日から29日までの19日間としております。10月15日に、すでに実施要項の配布は開始しております。面接試験、合格発表につきましては記載の日程で進める予定としております。
令和元年度優秀教職員(TOTを含む)の表彰について
続きまして、12ページをお開き願います。令和元年度優秀教職員の表彰についてです。TOTを含むと書いてありますが、優秀教員の中から、ティーチャーオブティーチャーズを5名選考するという形になっております。
優秀教職員で表彰された者は、過去に表彰された者でもティーチャーオブティーチャーズに応募することは可能でございます。そういう制度になっております。実際に表彰基準といたしまして、2にありますように(1)から(9)の各分野について優秀な方。創意溢れる指導、そして、顕著な教育効果をあげていて、他の教職員の模範となる教職員を表彰する制度でございます。
11月1日、いばらき教育の日に表彰いたします。名簿が13ページにございますが、13ページに、1番から27番まで番号を振っております。このうち一番と四番の方は、過去に優秀教員としてすでに表彰されていて、今回、TOTとして推薦があって、TOTとして今回選ばれたということでございます。
その他の25の個人及び団体については、今回新たに優秀表彰を受ける個人及び団体でございます。27名の中から過去に表彰を受けている2名を除いた25名につきましては、文部科学省の方にも推薦しております。
今日は特にTOTについて14ページに主な功績を載せましたので、少しだけ説明させていただきます。
まず1番目。笠間市立友部小学校の栄養教諭、井上先生です。この方は平成28年度にすでに優秀教員の表彰を受けている方です。その後も、強い使命感と情熱をもって、栄養教諭としての実践を精力的に発表して、各種団体から多くの賞を受賞して高い評価を受けている方でございます。
それから2番目に稲敷市立新利根小学校の幸田先生です。幸田先生は茨城理科教育推進事業モデルにおいて模範的な事業を公開したり、文部科学省の協力員になったり、本件の理科教育の充実発展に大いに貢献している方でございます。
それから3番目、下妻の中市立千代川中学校の吉田先生です。この方は家庭科の先生ですが、自由に様々な工夫を取り入れて、子供たちの実力を向上させる強い指導力がありまして、関東ブロックの中の大会なんかでも提案書を行うなど、幅広く、優れた発表をしている。そういう先生でございます。
それから4番目、総和工業高等学校の実習教諭。飯泉先生です。この方はすでに平成28年度に優秀教員の表彰を受けている方で、旋盤、機械検査、機械製図など国家技能検定に向けた指導に献身的に取り組みまして、生徒の高い合格率を誇っている。そういう素晴らしい指導をなされている先生でございます。
それから5番目、常陸太田特別支援学校の小室先生です。小室先生は、大学院派遣での研究成果を生かして、重度重複障害児教育、そして訪問教育の充実に貢献をされています。
この五名につきましては、11月1日、ザ・ヒロサワ・シティ会館で行われる大会におきまして、表彰、そして記念品を贈呈し、そのあと、様々な研修棟で発表を頂くことになっております。
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