令和元年6月 教育長定例記者会見

教育委員会では、令和元年6月26日(水)、教育長定例記者会見を実施しました。
内容は下記のとおりです。

会見要旨

2020年度採用茨城県公立学校教員選考試験の志願状況について

まず1ページをお開きください。1(1)に学校種別の志願状況を載せさせていただきましたが、見方としては、区分の一番上を御覧ください。2020年度、2019年度、そして増減欄でございますが、今回の募集は「2020年度」です。今回小学校の採用は約390名、これは増減欄にありますように昨年度比60名の増でございます。志願者数は830名。かっこの中は、女子の人数でございますが、439名。一番右側の増減欄を見ていただくと、昨年度より43名志願者が増えたという状況です。倍率は2.13倍で、昨年度に比べて0.25ポイント下がったというような形で、表を構成しております。小学校の志願者は43名増えましたが、倍率は若干下がったことになります。
中学校は、今回約290名。昨年比40名増の採用予定に対しまして、志願者数は822名。志願者数は昨年度に比べて48名減でございます。従いまして、倍率は2.83倍と昨年比0.65ポイントの減少となっております。
高等学校の採用予定者数は160名と、昨年度と全く増減はございません。志願者数が754名。昨年から3名減で倍率は4.71と、0.02ポイントの減ですからほぼ昨年並みです。
特別支援学校の採用予定者数は90名。昨年度に比べ15名の増。志願者数は231名、昨年に比べ27名の増。志願倍率は2.57倍と昨年度に比べ0.15ポイントの減となります。
ここまで、教諭について合計しますと、約930名の募集、昨年度から115名の増に対しまして、志願者は2637名で、昨年に比べ19名の増。倍率は2.84倍と昨年に比べ0.37ポイントの減となります。
続いては養護教諭でございます。今回の募集は約37名と、昨年に比べ9名増です。志願者については229名、昨年に比べ18名増。倍率は6.19倍。昨年に比べ1.35ポイントの減となります。
栄養教諭については、今年は5名募集ですので昨年から4名の減。志願者数は52名で、昨年に比べ2名減ですが、募集人数を減らしましたので、倍率は10.40倍と、昨年度に比べて4.40ポイントの増という形になります。
全体では採用予定数972名、昨年から120名増に対しまして、志願者は2918名と35名増え、倍率は3倍ちょうどでございまして、昨年度に比べ0.38ポイントの減となります。
この中で、他は昨年並みに増えておりますが、栄養教諭だけ採用予定数が減っております。これには理由がございまして、将来的にも栄養教諭について、ある一定数の募集枠を保ちたい、つまり将来、例えば採用予定数がゼロになる年は避けたいという思惑がございまして、将来を見越して平準化して採用予定数を5名と設定いたしました。受験者にとって、採用があるかないかが分からないということは、非常に心理的に良くないので、将来的にもゼロにならないように、そういう配慮から今回5名とさせていただきました。
次に、離職者を対象とした特別選考です。1度本県の教員を勤めて介護等の様々な理由で離職された方、そうした方のための特別選考ございまして、今年は学校種合わせまして8名の志願者がございました。昨年は4名でございました。
(2)につきましては中学校教員の教科別の採用予定数と志願状況の一覧表です。この中で2桁以上の減少というのは、社会が志願者数10名減、数学も志願者が15名減。保健体育は志願者が21名減というのが大きなところでございます。他は1桁の減、或いは増という形になっております。その原因は様々考えられますが、こちらとしてはできるだけ多くの方に受験して欲しいというのが偽らざる気持ちでございます。
続いて2ページをご覧ください。高等学校の教科別の志願状況でございます。ここで大きく人数が減っているのは、生物が19名の減となっております。これは、採用数が去年の8名から5名に減ったことによる心理的な影響で受験者も減ったのかな、と個人的には思っております。各教科の状況については、表のとおりとなっております。
次に、3ページをお願いいたします。3ページからは、もう少し細かく志願者について記載があります。(3)いろんな応募の仕方がございますが、特例を使って受験される方、合計欄を見ますと191名。昨年度168名ですので、23名ほど増えております。
それぞれの項目について、昨年度比が出ておりますが大きく変化したのが、正規任用教諭等経験者の一部試験の免除です。昨年は7名でございましたが、今年は22名の志願者がおります。これは、特別選考について、周知が徹底したことによる志願者の増だと理解しております。
それから、(4)小学校教諭算数・理科教員の該当者状況でございますが、これは中学校数学・理科の免許を有する者を、小学校教諭として採用する仕組みでございますが、2018年度から3年度分記載しております。採用予定数いずれも15名に対しまして、今年度は算数・理科それぞれ28名ずつ応募がございまして、倍率は1.9倍でございます。中学校の数学とか理科の免許を持った方を小学校に採用することで、将来の教科担任制に備えるとか、或いは質の高い授業の実現に努めたいと考えております。
それから(5)です。障害者を対象とした選考の該当者状況ですが、昨年は志願が4名でございました。今年度は15名でございますが、これは昨年までは「身体障害者」という区分で募集していたのですが、「障害者」としたことにより、志願できる方の幅が広がったことによるものと考えております。
続いて(6)、社会人特別選考の該当者状況、これは高校の全教科で実施しております。昨年度は2019年度の欄、斜線を引いてある教科については募集いたしませんでしたが、今年度は全教科募集いたしました。これは社会人として、様々な特別な技能や知識をお持ちの方を募集するもので、試験に受かった場合には特別免許状を授与して、本県教員として働いてもらう、そういう制度でございます。昨年度は高等学校看護の1名だけでしたが、今年度は工業で2名、水産で1名、福祉で1名、合計4名の応募がございました。こういう方々を採用することで、やはり現場で培われた様々な技能を学校に生かして、最先端の知識を学ばせたいと考えております。
それから(7)、大学の推薦制度でございますが、これはこちらから過去の志願状況等に応じまして、各学校に指定校の枠を通知いたしまして、それによって応募するもので、今年度は昨年並みの36名の応募がございました。
それから(8)スポーツアスリート特別選考でございますが、これは様々な大会で優秀な成績を収めたという資格条件がございます。その資格条件に合う方が応募して参りますが今年は3名という状況でございます。

続いて4ページをお開き願います。講師等経験者特別選考でございますが、講師などの経験がある方を、一般とはまた別に選考する、また、一般との併願も可能であるという選考でございます。総数を見ますと、2020年度欄の一番下にございますように、採用予定数123名に対しまして志願者数581名と、昨年度が496名、その前年は512名でございますので、若干増えていることは感じております。講師の経験者を積極的に採用していきたいというものでございます。
それから(10)、様々な加点制度でございますが、どれだけ利用されているかという状況については、昨年並みの665名。昨年度は646名ですからほぼ同様だと思っております。
それから、(11)のサテライト会場については、県西・県東の2か所を設けまして、県西は古河中等教育学校会場、県東は鹿島灘高等学校が会場です。水戸に来なくても県西・県東の会場で受験ができるという制度です。ただし、実技を含まない教科に限定しております。実技があるものにつきましては、水戸の試験会場で受験してもらいますが、実技を含まないものについては、サテライト会場で受験可能としたところでございます。昨年は330名、今年は362名と若干増えておりますが、受験者の利便を図りたいと考えております。
(12)、電子申請の活用状況でございますが、トータルで680名。志願総数が2918名ですので、4分の1ぐらいの方が電子申請を利用してくださっております。例えば加点制度など、様々な証明書等を添付して志願するものもあることから、すべての志願者が電子申請にはなっておりません。今後、工夫をして参ります。
それから(13)、この項目は目新しいかもしれませんが、今年度から受験者の年齢枠を上限59歳といたしました。事実上年齢枠を撤廃したわけでございます。ですから昨年度までは受験者の年齢は44歳が上限でございましたが、今年度45歳以上の志願者が何名いるかという数字でございます。学校種別でいいますと小学校85名、中学校39名、高等学校53名、特別支援学校16名、養護教諭6名、栄養教諭1名の計200名の方でございます。ちなみに、小学校、中学校、高等学校の年齢が一番高い方では、59歳の受験者もいらっしゃいます。また、特別支援学校では55歳が1番上の方でございます。そういう方々の多くが、現在も講師として学校でお仕事をされている方でございます。本県では、そのような方を積極的に採用したいと考えております。私達としても何名ぐらい、志願者していただけるか分からなかったのですが、200名ということで報告がございました。
次のページ(14)、(15)は、これも新しい取組ですが、(14)は、中学校を受験している方で、小学校教諭の併願という欄を設けたところ、90名の方は小学校も併願しますということをおっしゃってくださいました。中学校の全受験者が822名でございますので、そのうちの約10%の方が小学校の併願をしてくださった。
それから(15)、高等学校の受験者に対しまして、これから中高一貫校を本県でも10校設置して参りますが、 754名の志願者のうち166名が中高一貫校の教諭についての併願を希望し、志願者の22%を超えております。概ね5人に1人ぐらいは、中高一貫教育校に興味を持ってくれていると思っています。私たちとしましては、このような併願を踏まえて、中学校の教科の免許持っている方に仕事をしていただきたいですし、高等学校受験者の中で、中高一貫校で指導できるような方もたくさん採用していきたいと考えております。今までは、中高一貫校の先生方については、地元の市町村の御協力を得て、中学校の先生を配置することが多かったのですが、今後は県でも採用し、育成していきたい。そうしたところをこれからも取り組んで参りたいと考えております。
今後の日程でございます。第1次試験は7月14日日曜日に予定しております。第2次試験が8月24、25日両日を予定しております。試験の結果の発送予定でございますが、第1次試験は、事務処理の都合上変わることもありますが、8月6日頃に本人に結果を送付したいと考えております。また、第二次試験の結果の発送につきましては、10月1日頃を予定しております。8月に試験を行って10月では遅いのではないかと思われるかもしれませんが、9月に実習助手の試験も予定されております。9月の中旬に、実習助手の試験結果も一緒に発表したいことから、10月1日頃を予定しております。
以上でございます。

 

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