令和5年10月 教育長定例記者会見
教育委員会では、令和5年10月3日(火曜日)、教育長定例記者会見を実施しました。
内容は下記のとおりです。
会見要旨
本日の発表項目は4件です。お手元の資料をご覧ください。
令和5年度いばらき教育の日・教育月間シンポジウムの開催について
(資料 「令和5年度いばらき教育の日・教育月間シンポジウムの開催について」に基づき説明)
まず一つ目に、「令和5年度いばらき教育の日・教育月間シンポジウム」についてご説明いたします。今回は、「ヤングケアラーを支える地域社会~こどもがこどもでいられるために~」というテーマで開催させていただきます。このシンポジウムは、県民の教育に対する関心と理解を深め、学校、家庭及び地域社会が連携して、本県教育の充実と発展を図るシンポジウムでございます。例年、教育月間であります11月に開催しております。
今年度のテーマである、ヤングケアラーは、国が行った調査によると、学校種によって多少違いますけれども、学校のクラスに複数人のヤングケアラーがいるという実態がございます。県ではそれを受けまして、「茨城県ケアラー・ヤングケアラーを支援し、共に生きやすい社会を実現するための条例」を令和3年12月に制定いたしました。行政、学校、家庭が連携し、地域社会全体での早期発見と適切な支援を目指しているものでございます。こうした中で、ヤングケアラーについての基本的な知識、近年の傾向、そして地域実践の具体的な事例紹介など、各立場に求められていることを討論するシンポジウムを開催することで、ヤングケアラーについての県民の関心と理解を深めたいと考えております。
内容としましては、二部構成になっております。第一部、基調講演では、吉本興業所属の芸人でいらっしゃいます、平成ノブシコブシの徳井健太氏に御講演いただくこととなっております。徳井氏は父親の単身赴任をきっかけに、ヤングケアラーとして子供時代を過ごしたということでございます。そんな実体験に基づき、問題改善を図ることであったり、明るく生きるためのヒントなどについてお話いただく予定となっております。
第二部は、パネルディスカッションです。コーディネーター、パネリストとございますが、各分野の関係者の方々がパネラーとなり、テーマについての意見交換をしていただくこととなっております。
開催日は、11月18日(土)、石岡市中央公民館で実施する予定でございます。時間は13時30分からです。対象者は、教員、保護者の方をはじめとする県民の方ということでございます。多くの方にご参加いただきたいと考えております。
令和5年度優秀教職員の表彰について
(資料 「令和5年度優秀教職員の表彰について」に基づき説明)
続いて、二つ目の発表です。「令和5年度優秀教職員の表彰」でございます。茨城県教育委員会褒賞等に関する規則に基づき、優秀教職員の受賞者を決定いたしました。
「1 優秀教職員制度の概要」について、学習指導や生徒指導等の教育分野のうち、特定の分野において創意に溢れ、特色ある指導を実践し、顕著な教育効果をあげており、他の教職員の模範となる教職員を表彰するものでございます。特に継続的な実践で成果をあげて、他の教員の指導力向上に寄与している教員は「ティーチャー・オブ・ティーチャーズ(TOT)」の称号を与えて表彰し、その功績を讃えることとしております。
「2 令和5年度の被表彰者」について、ティーチャー・オブ・ティーチャーズが4名。優秀教職員の個人、そして若手、合わせまして19名となっております。受賞者の一覧については、次のページに記載させていただいております。3枚目にTOTの受賞者4名の方の表彰理由などが記載しております。2枚目にお戻りいただきまして、一番右側の欄のところに、若手ということで2名いらっしゃいます。若手教職員奨励賞というのは、令和2年度に新設した表彰制度であり、教職員経験10年未満かつ原則50歳以下の方としておりまして、若手の人材育成をねらいとして実施しているものでございます。
1枚目の、「4 被表彰者の方々の今後の活用」について、ホームページ等でまず広く広報させていただくとともに、現在の勤務校はもちろん、教職員研修、また学校においての研修や、授業公開などを積極的に行っていただきまして、多くの教職員の方の指導力、それから資質の向上に図っていただきたいと考えております。
またこの表彰によりまして、教職員一人一人がさらに自信を持って指導に努めていただきまして、さらにすばらしい実践をしていただくことを期待しているものでございます。
TOT受賞者4名の表彰式は、11月22日(水)10時30分より、県庁23階西側の会議室で実施する予定となっておりますので、ぜひ取材していただければと思います。
私たちとしても、こういった優秀な教職員の皆さんたちを広く、周知を図りながら、講師等で活躍していただきたいと考えておりますが、ぜひ皆さん方からも、特にTOTの方など、学校で具体的にどんな教育実践を行っているのかなどについて取材していただけるとありがたいと思います。
令和5年度教員再チャレンジ研修会の実施について
(資料 「令和5年度教員再チャレンジ研修会の実施について」に基づき説明)
令和5年度教員再チャレンジ研修会についてです。まず本研修会なんですけども、昨年度初めて開催いたしました。2回合計で約100名の方にご参加いただきました。
100名の方々に参加者アンケートを書いていただき、参考にいたしまして、今年度は開催回数を増やしたり、オンラインでの配信、説明時間とか説明内容の見直しなども図って実施するものでございます。
まず、「1 目的」でございます。教員免許状を所有していても教職経験のない方であったり、あるいは過去に教職経験があっても退職して教職から離れている方などを対象といたしまして、この研修会を開催し、常勤講師、非常勤講師などとして働く際の不安解消を図って参りたいと考えております。
また、特に小中学校におきましては、講師の不足が課題となっておりますので、ぜひそういった講師の候補者の掘り起こしも積極的に進めたいと考えているところでございます。
「2 日時及び会場」につきましては、前回は、2回開催いたしましたけれども、今年度は表にございますとおり、4回開催する予定でございます。水戸生涯学習センター、それから県南生涯学習センターでそれぞれ2回開催いたします。時間はいずれも13時から15時までを予定しております。昨年度は、90分でございましたけれども30分拡充して開催いたします。また、今年度の取り組みといたしまして、各回ともオンラインで配信することとしておりまして、Webでの視聴も可能となります。
「3 受講対象者」です。教員免許状を所持しているけれども、教職経験のない方や過去に教職についていたけれども、退職して教職から離れている方などです。茨城県内の学校への勤務を希望する方で、教員免許状所有している方なども対象としております。
「4 研修内容」について、昨年度の参加者の意見を参考といたしまして、内容や説明時間の見直しを実施しております。
昨年度同様となりますけれども研修会終了後に、個別相談会ということで、様々な状況があると思いますので、個別の相談にも応じることとしております。また、今年度新たに「講師登録会」を実施する予定でおります。会場で講師の申請をしていただけるようにします。
最後に、「5 申込方法」について、グーグルフォームにより申し込み受け付けを行います。詳細については、今後、県教育委員会のホームページの教職員の採用情報のところに掲載して参ります。
令和7年度採用茨城県公立学校教員選考試験「大学3年生を対象とした前倒し選考」について
(資料 「令和7年度採用茨城県公立学校教員選考試験「大学3年生を対象とした前倒し選考」について」に基づき説明)
続いて、「令和7年度採用茨城県公立学校教員選考試験の大学3年生を対象とした前倒し選考」について、本県ではこれまでも、教員選考試験については、第一次試験の早期化、県外試験会場の設置などに取り組んで、志願者の増に努めてきたところでございます。令和6年度採用につきましては、先週、結果を発表したところでございますが、本日は、令和7年度採用の教員選考試験のうち、現在の大学3年生等を対象とした前倒し選考の実施について説明させていただきます。実施要項は、10月5日に県の教育委員会のホームページ、および県報で公表する予定でございますので、そちらもご確認いただきたいと思います。
まず、目的でございますけれども、受験機会を増やす、教員志願者の早期確保ということが主な狙いとなっております。また、次年度、来年5月に第一次試験を実施する予定ですが、今回の受験で通過された方は、そこで教職専門の試験がなくなりますので負担軽減にも繋がり、教員志願者の早期確保に努めたいと考えております。募集職種は、小学校教諭のみでございます。
続いて、受験資格です。現在、大学3年生等として在学している方でございます。令和6年度中に卒業見込みの方で、小学校教諭普通免許状を令和7年3月31日までに取得見込みの方でございます。大学3年生等と申し上げましたけれども、資料にありますように、4年生大学それから短期大学、それから専門学校の、最終年次の1年前の年次の方を指しております。
試験の日時は、令和5年12月17日(日)10時30分からとなっております。試験会場は茨城大学水戸キャンパスでございます。茨城大学の水戸キャンパスの試験会場になりますので、資料にありますように自家用車での来場は控えていただきたいと考えております。
続いて、試験内容について、第一次試験のうち教職専門のみとなっております。この選考に通過した方は、来年5月に実施いたします。一次試験のうち教職専門を免除いたしますので、専門教科のみ試験を受けていただくことになります。申請方法ですけれども電子申請のみで、10月16日から11月10日までの4週間でございます。申請期間終了直前になりますと、電子申請システムが混み合う恐れがありますので、余裕を持って早めに申請していただきたいと考えております。結果通知につきましては、令和6年1月19日(金)を予定しております。それから、提出書類ということで在学証明書が受験資格の確認のために試験日当日に提出いただくものでございます。
最後に、この選考通過者につきましては、来年度実施の選考試験のうち、第一次試験のうち教職専門を免除いたします。第一次試験のうち専門教科のみの受験ということになります。なお、来年の選考試験を受験していただく際には、改めて出願手続きが必要となります。
私からの発表は以上でございます。
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