令和6年7月 教育長定例記者会見

教育委員会では、令和6年7月23日(火)、教育長定例記者会見を実施しました。
内容は下記のとおりです。

会見要旨

7月の定例記者会見ということで、児童生徒のラーケーションの活用状況、2025年度以降の教員選考試験、(仮称)神栖特別支援学校の基本設計の概要の3点を説明したいと思いますので、よろしくお願いします。

児童生徒のラーケーションの活用状況について

資料「児童生徒のラーケーションの活用状況について」に基づき説明

では資料の方ですね、1枚目をご覧いただいて、児童生徒のラーケーションの活用状況について、1の県内の活用状況、これは6月末にアンケート調査を実施して、集計結果が7月16日現在になります。左側が義務教育学校も含めた小中学校で、6月末の段階で小学校が5849件、中学校が1301件、義務教育学校が414件。これは44市町村のうち、38市町村で、今年度4月から導入している、その合計の件数です。右側が高等学校と併設型の中高一貫校の附属中学校と中等教育学校で合計107校になりますけれども、高等学校が897件、附属中学校が45件、中等教育学校が68件の計1010件が活用状況の件数です。続いて左下、活用事例ですけど、小中学校では、県内博物館などのバックヤード見学、能登半島の被災地ボランティア、日本100名城めぐり、将来についての家族との対話、高等学校では、遠方の大学のオープンキャンパス、体験学習会への参加、あとは生物部での研究に必要な蝶の採集、裁判の傍聴、家族の仕事の見学及び体験という活用がみられました。ラーケーションをスタートするにあたって、どのような活用がされていくかと思っていたところですが、非常に幅広く、いろんな形で、子供たちが考えて、家族と時間を過ごしているということが分かります。右側の3の児童生徒、保護者の声ですけれども、児童生徒の方からは、平日に家族で体験活動ができることは思ったより新鮮な感じがした、欠席を気にせずに将来に繋がる活動ができてよかった、保護者からは、子供と同じ目的を共有し、行動することができたことがよかった、久しぶりに親子で楽しい時間を過ごして、我が子の成長を感じることができたなどの感想が得られております。今後ですね、ラーケーションを活用しやすい環境づくりに努めて参りますけれども、来年2月までには、2回目の調査をしっかりと実施して、事例などを幅広く周知するだけでなく、いろんな意見をいただきながら、このラーケーションがさらに充実するようなものになるようにしていければと考えているところです。まず1つ目の項目については以上です。

2025年度以降の教員選考試験について

資料「2025年度以降の教員選考試験について」に基づき説明

次に2つ目、2025年度以降の教員選考試験についてで、最初の一番上のところは今年度の志願状況だけ簡単に触れます。1つ目のマルの表の一番右側、2025年度採用、これが今年の5月の1次試験があった採用選考試験になりますけど、採用予定数が、約965名。志願者数が2911名。志願倍率が3.02倍ということで、昨年比で0.75ポイント減少しています。これは志願倍率、志願者数ともに全国的にも、ほぼどの都道府県で減少傾向です。試験会場別、志願者数ですが、試験会場が一番左側にありますけど、増減のところ見ていただいて、最も増減で減少が大きいのが東京会場で466名の減少になります。実際には合計の一番下の欄の増減の一番合計のところですね647名、昨年比で減少になったうち、466名が東京会場であるというようなことで、この減少というのは非常に大きなところかなというところです。そういったことから、来年度以降の教員の確保に向けてですね、早急に対策を講じる必要があるということから、次のページをご覧ください。本県の教員志願者数を増加させるための取り組みということで、大きく分けて(1)(2)(3)の3つあります。(1)1つ目は、これまで第1次試験で行っていた教職専門を廃止いたします。目的としては、志願者の負担軽減です。一般選考での教職専門廃止というのは、全国では初めてになるかと考えております。教職専門は教育法規、教育時事等の知識理解などを問うもので、基本的には大学で教員免許状を取得するための教職課程、教職の科目を履修、習得という形で、教育法規などは、学習をしているものであります。来年度からは、教職専門なしということで専門教科・科目のみになります。第2次試験の方は、今年度、個人面接、模擬授業または集団活動等で行いました。第2次試験については来年度の変更はありません。このまま継続します。
2つ目の変更点です。外部試験SPI3による選考枠の新設、ご承知の通りですけどSPI3に関しては民間企業等、県職員の採用でも一部、こういう試験は活用されています。コミュニケーションとか、思考力、判断力、新しい知識の吸収力、応用力を問う試験になります。目的としては、転職者、民間企業の併願の新卒者の受験の促進のために民間企業の就職試験で活用されているSPI3の外部試験の選考枠を新設するという形になります。全校種対象になりますが、採用予定規模としては、200名程度になります。下の表の2段となっている太枠のところですね、ここがSPI3枠で全校種でターゲットは民間企業の就活の新卒者、転職希望者で、1次試験は、SPI3利用受験で、2次試験は他の受験者と同じように、模擬授業、個人面接等を行います。なお資料のところで、上の一般選考枠のターゲット層の隣の1次試験ですね、これは来年度も5月に実施です。今年も5月に実施しましたが、時期としては来年度も、このSPI3の受験も含めて5月実施になります。一般選考枠の各教科等の専門教科・科目を受験の下に括弧、前倒し選考通過者免除とあり、次のページで説明しますが、ここの括弧書きの免除というのは2026年度からになりますので、2025年度はこの免除になる対象者はまだおりませんので、そこだけ誤解のないように、お願いしたいなと考えております。
では次に、3つ目です。実施の時期は、1次試験が5月で、2次試験が7月という時期は変わりません。変更する点としては大学3年生を対象とした、前倒し選考の早期化、対象の拡充です。昨年12月に大学3年生で小学校を希望する方の教職専門だけを前倒しで実施しています。下の表のところを見ていただいて、2024年度は現大学3年生が受けられる前倒しは、今年の12月一番右側で実施します。やはり昨年度と一緒で、小学校教諭対象の教職専門、これを前倒しで実施します。ただし、その次ですね、来年度、2025年度からの教職専門をなしにする採用試験の1次試験を5月に実施しますけど、教職専門をなしに専門教科・科目でやる試験を大学3年生が大学4年生と一緒に受験できるようにするというような変更になります。要は現在の大学2年生が大学3年生になったときに、5月に実施する教員選考試験を大学3年の時点で専門教科・科目を受験できるという理解をしていただければと思います。ここはスケジュール感として、今年度と来年度の対応が変わるところなので、多少込み入った形になりますが、ご理解をいただければありがたいと思っています。冬の大学3年生を対象とした前倒し選考というのは昨年と今年度の12月の計2回で終了するという形になります。来年度の教員選考試験の詳細については、今後細かいところをしっかりと検討して、定めて参りますので、当然要項が定まれば、また、しっかりとして周知をして参りたいと考えております。当然教員の確保というところで質の高い教員の確保というのは当然必要ですし、様々な改善を図りながら、全校種教員確保に努めていきたいと考えておりますが、こういった教員選考試験の制度の理解のみならず、本県の教育施策にも関心を持っていただいて、ぜひ、様々な視点を持つ方々が、本県の教員として、学校で子供たちに向き合っていただけるとありがたいというふうに考えておりますので、選考試験の方も改善を進めていきたいと考えているところです。2点目は以上で終了です。

(仮称)神栖特別支援学校の基本設計の概要について

資料「神栖特別支援学校 基本設計概要」に基づき説明

3点目でございます。昨年度から進めてきております(仮称)神栖特別支援学校の校舎、施設設備について、基本設計の概要がまとまりましたので、簡単に説明させていただきたいと思います。
左側の1の学校及び施設の概要をご覧ください。
学校概要は、知的障害教育特別支援学校、児童生徒数は約150名、小・中学部が約100名で高等部が約50名で、通学区域は神栖市全域です。
施設概要は、計画地、面積も含めて、記載の通りです。(3)の施設概要の校舎、体育館ですが、これらを1体とすることとし、外構に関しては運動場、駐車場、圃場、バスターミナルを整備いたします。
その下になりますが、校舎の特徴です。校舎と体育館を一体とすることと併せて、教室等の配置をロの字型にすることで、コンパクトに集約した校舎となります。
吹き抜けがあって明るい昇降口、みんなで集まれる場所となるような中庭を設けていきます。十分に採光が取れて明るく、風通しのよい校舎になっていく予定です。加えて、柱、梁などの躯体、内装の木質化に県産木材を活用し、木の温もりを生かした校舎としていければと考えております。
整備スケジュールですが、この後、教育現場の意見などを踏まえて施設の詳細を引き続き検討し、2027年開校に向けて、この後工事を進めてまいります。
以上が基本設計の概要でございます。

説明内容は以上3点となります。

 

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