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つくばサイエンス高校 科学国際セミナー 「いばらき大使 妹島 和世さん による『環境と建築』」を開催

令和5年6月20日
講演中の妹島さん
講演に聴き入る生徒
生徒の講演メモ

つくばサイエンス高校(つくば市谷田部、久松政信校長)の「科学国際セミナー」が20日、市民ホールやたべで開かれました。日本女性として初めて建築界のノーベル賞と称されるプリツカー賞を受賞した茨城県出身の建築家、妹島和世さんが「環境と建築」をテーマに講演しました。
生徒約370人が参加しました。
本校では、次世代の科学技術と社会を担う志をもつ人財を育成するため、科学技術に関する探究活動を推進しています。その一環として開設した科学国際セミナーでは、ロボット、情報、建築、化学生物の4つの領域の専門家による講演により理解を深めることをねらいとしています。
妹島さんは、「自然の中でも町の中でも人々が暮らせるような場所」と建築についての考えや日立駅のデザインのもとになった経験を説明されました。
また、建築は様々な分野の専門の人と関わっていくため、チームワークが大切であることについて強調しました。
最後に「専門を頑張ってやればやるほど専門外のこともわかってきて、それがまた自分の専門性を高めることにつながっていくので、ぜひ頑張って勉強してください」と話を締めくくりました。
終了後、阿部蒼一朗さん(15)は、「建築家の仕事は設計だけでなく関係する専門家との協働で実現するという話に、興味のある分野だけでなく、関係する分野にも視野を広げて、学んでいきたい」と感想を述べ、冷岡柚奈さん(15)は、「様々なアイディアを形にする妹島さんのお話を聴いて、建築の世界に興味がわいた。環境と共存し、弱者に寄り添う職業を目指したい」と話しました。
久松校長は「一つの分野を極めた方のお話を伺えるまたとない機会となった。1年生は2年次から4つの専門に分かれてその専門性を高める学習に取り組みます。その際に、各領域の専門性を高めるだけでなく、他領域との横断的な学びにより新たな価値を創造できる人間に成長してほしい。」と話しました。