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プログラミング・エキスパート育成事業コース別対面講習会を開催
10月12日(日)・13日(月)の2日間、茨城県教育委員会主催「令和7年度プログラミング・エキスパート育成事業」のコース別対面講習会が、県南生涯学習センター(茨城県土浦市)で開催されました。本事業は、「競技プログラミング」「ゲーム・アプリ開発プログラミング」「AIプログラミング」の3コースを設置し、全国レベルで活躍できる中高生プログラマーの育成を目指しています。今回も各コースの選抜された中高生が集い、専門分野ごとのテーマに取り組みました。
12日に行われた「競技プログラミングコース」では、情報オリンピック日本委員会強化委員の大槻兼資氏と、株式会社CA Tech Kidsの松下莉久氏を講師に迎え、第25回日本情報オリンピック二次予選を見据えた実践的な演習が行われました。参加者たちは高度なアルゴリズム問題に挑み、解法の効率化や論理構築の重要性を体感し、大槻氏の丁寧なアドバイスに耳を傾け、会場は集中した空気に包まれました。参加者からは「解ける問題の幅が広がった」などの声があり、自己の成長を確信する様子がうかがえました。
同日に行われた「AIプログラミングコース」では、前回の講習会で制作したAIチャットボットを発展させた作品発表が行われました。発表後には、生成AI「Stable Diffusion」を用いた画像生成アプリ開発のワークショップが実施され、参加者たちはプログラミングを駆使してAI技術の可能性を探究しました。参加者からは「画像認識の仕組みをもっと深く学びたくなった」などの感想が寄せられ、AIへの関心の高まりがうかがえました。
13日の「ゲーム・アプリ開発プログラミングコース」では、「ゲーム設計の基本と企画のまとめ方」をテーマに、株式会社CYBER Eの村田祐介氏による講義とグループアイデアソンが行われました。身近な人気ゲームを題材に、プレイヤー体験をどう設計するかを議論しながら、オリジナルの企画を形にしていく様子が印象的でした。最後の発表会では、創造性あふれる企画が次々と発表され、参加者同士が活発に意見交換を行うなど、協働的な学びが展開されました。
参加者からは、「今までにない企画力や発想力のトレーニングになった」「グループでの発表が楽しかった」といった声が多く寄せられ、講習会を通してプログラミングの奥深さと学びの楽しさを実感した様子でした。
茨城県教育委員会では、今後も若きプログラマーたちが多様な分野で力を発揮できるよう、最前線の技術と教育を融合させた学びの場を提供していく予定です。