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県内25校106人が土浦で熱論「産業教育デジタルアントレプロジェクト」
2025年10月24日(金)、県南生涯学習センターで「産業教育デジタルアントレプロジェクト」第2日のワークショップが開かれ、農業・工業・商業・水産・家庭・看護・情報・福祉など、産業教育を学ぶ県内25校の高校生106人が参加しました。産学官が連携し、企業から提示された“現場の困りごと”を出発点に、情報リテラシーを養いながら創造力と挑戦力を伸ばし、アントレプレナーシップを育成する取組です。令和6年度に始まった本プロジェクトは2年目を迎え、会場は朝のオリエンテーションから終了時刻まで緊張感のある空気の中で活発な対話がありました。
最初に、筑波大学の尾﨑典明先生から目的設定と課題解決の手法について講義があり、続いて各グループが方向性とルールづくり、役割分担を整え、チームの土台を形成しました。生徒は学校・学科の枠を越えた混成チームで、現場像と顧客像を描き込みながら論点を整理しました。
参加した生徒からは、「専門が違う仲間と組むと視点が増え、案に厚みが出る。次回までに根拠データを集めたい」、「Slack(コミュニケーションツール)で議事録や宿題、進捗状況を共有でき、離れていても議論が進むのが面白い」との感想がありました。協力企業の方からも、「高校生の視点は現場の盲点を突く。実際に結び付く提案があった」と評価していただきました。
産業界を担う若い視線はまっすぐ前を向き、産業と学校をつなぐ“学びの現場”は、次の発表日に向けてすでに動き出しています。このプロジェクトを通じて、生徒の成長を期待しています。
11月14日(金)に、オンライン中間発表会を実施し、最終発表会は12月9日(火)、水戸市のザ・ヒロサワ・シティ会館で行われます。