中学生社会体験事業

社会体験の機会の少なくなった中学生が、学校教育の一環として、地域の協力を得て、職場体験など様々な体験活動を行うことにより、望ましい職業観をはじめ、他者とのかかわりや思いやり、社会のルール等を学び、主体的、創造的に生きていくことができる資質や能力を育成します。そこで、市町村が主体となって、学校・家庭・地域社会の三者が連携を密にしながら、中学生社会体験事業を実施しています。

令和4年度の実施状況

令和4年度は、茨城県内の36市町村で実施され、公立中学校229校のうち149校が参加しました。
※令和2・3年度は、コロナ禍のため実施状況調査を未実施。

実施校が取り組んだ主な活動

学校関係・公共施設
  • 保育所、幼稚園、小学校、警察署、消防署、博物館、市役所、町村役場、図書館、郵便局等
病院・福祉関係
  • 病院、歯科医院、動物病院、介護施設等
飲食業
  • ファストフード店、うどん店・蕎麦店、ラーメン店、ファミリーレストラン、菓子店等
通信・放送関係
  • 放送局、新聞社等
建設・自動車関係
  • 工務店、自動車整備工場等
卸売・小売業
  • コンビニエンスストア、薬局、スーパーマーケット、書店、ディスカウントショップ、ホームセンター、スポーツ用品店、フラワーショップ等
サービス業
  • 美容院、理容院、ホテル等
農業関係
  • 施設園芸、農場、JA等
製造業
  • 機械製造、食品製造等
その他
  • 学校給食共同調理場、茨城海上保安部等

実施後の生徒、教師、保護者、地域の方々の主な反応

生徒の声
  • わずかな期間の体験でしたが、働くことのたいへんさと同時に働くことによって喜んでくれる人がいることもわかりました。入れ替わり立ち替わり来るお客様へ心を込めて笑顔で対応することの難しさを感じました。もう少し長い期間体験したかったです。
  • お店の人たちが掃除やあいさつをしっかり行い、お客様のことを第一に考えて仕事をしていることを改めて知りました。
教師の声
  • 挨拶や言葉遣い、清掃への取り組みなど、体験で得たものは貴重でした。学校生活に生かされるなどよい結果に結び付いています。
  • 3日間実施することで、事業所によっては仕事の内容を徐々にレベルアップするなどを配慮してくださり、実際の仕事の多様さ、厳しさについて身をもって体験させていただけたことに感謝しています。
保護者の声
  • 体験している子どもの様子を見に行ったところ、職場の方から指導を受けながら一生懸命取り組む我が子の姿を見て嬉しくなりました。快い挨拶や返事など、家庭では見ることのできない姿に接し、その成長ぶりに感動して目頭が熱くなりました。
  • 職場体験後、家庭でも職業や進路について話し合うようになりました。また、様々な職業への関心が高くなり、テレビや新聞等における職業関連記事へも目を向けるようになりました。今後とも、こういった体験学習の機会を続けてほしいです。
受け入れた事業所等の方々の声
  • 中学生にとって慣れない仕事だったと思いますが、彼らの作業に真剣に取り組む姿に感激しました。これを機会に、私たちもよい職場づくりを考えていきたいと思いました。
  • これからも学校内だけでなく、校外へ出て地域の方との交流や社会体験を通して、人間性を磨く教育につなげていってほしいと思いました。

お問い合わせ先

茨城県教育庁 学校教育部 義務教育課 指導担当

〒310-8588 茨城県水戸市笠原町978番6
電話:029-301-5226
FAX:029-301-5339
メールアドレス:gikyo@pref.ibaraki.lg.jp