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6年生の子どもにとってわかりやすい体育授業

6年生の子どもにとってわかりやすい体育授業

神栖市立軽野東小学校 川久保 祐子

指導にあたって

  • ネット型の中でも、バレーやバドミントンの場合、ネットの高さに対応できるほど技術をもち合わせていない子どもが多い。
  • 小さなボールが自分の所に飛んでくるという恐怖感を抱く子どもがいる。
  • ネットを準備するのに手間と時間がかかり、取り組みにくい。
  • ダブルスなので、コート上でプレイする人数が少人数であり、運動時間が少なくなってしまう。
  • 学習の進め方やゲームの行い方が分かりにくく何をやっていいのか分からないと感じる子どもがいる。

単元・目標・教材内容

単元:ボール運動 ネット型 ハンドラケットテニス
目標
  • 知識及び技能
    運動の楽しさや喜びを味わい、その行い方を理解するとともに、技能を身に付け、個人やチームによる攻撃と守備によって簡易化されたゲームをすることができるようにする。
  • 思考力、判断力、表現力等
    ルールを工夫したり、自己やチームの特徴に応じた作戦を選んだりするとともに、自己や仲間の考えたことを他者に伝えることができるようにする。
  • 学びに向かう力、人間性等
    運動に積極的に取り組み、ルールを守り助け合って運動したり、勝敗を受け入れたり、仲間の考えや取組を認めたり、場や用具の安全に気を配ったりすることができるようにする。
教材内容

ハンドラケットテニスは、攻守一体プレイタイプで、ボールを打つ、作戦に基づいて位置をとることなどが求められる運動であり、ルールが簡単で得点するチャンスも多いため、誰もが攻防を楽しむことができる。
ボール操作とボールを持たない動きによって攻防を組み立てたり、相手コートに向かって用具を使ってボールを返球したりする技能を高めることで、中学校の「ネット型」の前段階の運動にも適している。

工夫のポイント

モノ

体育で使う道具を、様々な特性のある子どもにとって使いやすいものや手に取りやすいものを用意してみる。

ひと

友だちとうまく教え合いや支え合いができるように、友だちの特性についてクラスで学びあったり、支援員や学習ボランティア、協力教員を配置し、指導者間の連携がとれたりするようにする。

場所

体育で使う場所を、様々な特性のある子どもにとって使いやすいように、または分かりやすいように変更したりする。

ルール

授業のなかで、達成しなければならない課題や、守らなければならない指示を、子どもの特性に応じて、わかりやすく、必要に応じて課題内容を変更したり、追加で情報を加えたりする。

場所を分かりやすく(モノの工夫)

コーンと安全バーで場づくりすることで、視覚的にも分かりやすく、子どもたちも自分たちで設置することができる。

場所をわかりやすく(モノの工夫)

グループをわかりやすく(モノの工夫)

ビブスを着用してグループ分けすることで、誰がどのチームか一目で分かり、チーム内の協力・仲間意識の向上にもつながる。

グループをわかりやすく(モノの工夫)

ルーティン活動をわかりやすく(モノの工夫)

ルーティンの準備運動やランニングなどのときに決まった音楽を活用することで、いつもの活動のイメージが湧き気持ちがリラックスし、効率良く準備運動することができる。

ルーティン活動をわかりやすく(モノの工夫)
ルーティン活動をわかりやすく(モノの工夫)

流れをわかりやすく(モノの工夫)

体育館の壁やタブレットに学習の流れを視覚化することで、子どもたちが次に何をするかの見通しをもつことができ、主体的に運動に取り組むようになる。

流れをわかりやすく(モノの工夫)
流れをわかりやすく(モノの工夫)

できる機会をつくる(モノの工夫)

恐怖心を軽減するために、やわらかいラケットとボールを使用する。

できる機会をつくる(モノの工夫)

できる機会をつくる(ルールの工夫)

感覚つくりの運動は自分にあった運動を選択することで、スモールステップでの技能の習得ができる。

できる機会をつくる(ルールの工夫)

時間をわかりやすくする(モノの工夫)

デジタイマーを使用し、細かく時間設定をすることで、子どもたちもやる気を維持しやすい。

できる機会をつくる(ルールの工夫)

課題内容をわかりやすく(モノの工夫)

手軽で多機能なタブレットを活用することで、短時間で入力するとともに、学習の様子を蓄積することができる。

課題内容をわかりやすく(モノの工夫)

 

自分の動きを客観的に捉えたり、仲間のプレイへの関心を高め、アドバイスしたり、自分のプレイに生かしたりするために、ゲームの様子を撮影する。

課題内容をわかりやすく(モノの工夫)

独自ルールづくり(ルールの工夫)

自分たちの実態に合ったルールを選択するなど、グループの話し合いを円になって行ったり、タブレットを活用したりして、ゲームのルールをみんなで考えることで、子どもたちが楽しみながら運動に取り組むことにつなげていく。

独自ルールづくり(ルール 工夫)
独自ルールづくり(ルール 工夫)

手本を上手に見せる(ひとの工夫)

グッドモデルは、なるべく子どもたちに行ってもらうことで、運動をみる子どもの関心を高めるとともに、運動する子どもの運動有能感の向上を図る。

手本を上手に見せる(ひとの工夫)

 

バッドモデルは教師が実演することで、グッドモデルとの違いを把握しやすくなり、子どもの運動有能感に影響が及ばないように配慮する。

手本を上手に見せる(ひとの工夫)

オフゲームへの参加(ルールの工夫)

プレイしていないときも仲間にアドバイスを行い、知識を増やしたり、共に共感したりすることができるようにする。

オフゲームへの参加(ルールの工夫)

 

ジャッジが分からない場合は、審判、両チームのプレーヤーで話し合いながらゲームを行い、最終責任は先生がとるようにする。

オフゲームへの参加(ルールの工夫)

成果

良い雰囲気で、効率良く練習に取り組むことができた。

成果

 

自分のプレイにも仲間のプレイにも、興味津々になり、みんなのプレイが大切だと気付くことができた。

成果

 

特別ルールを自分たちで考えることができた。

成果

振り返りを具体的に記入する児童が増加した。

成果

 

一人一人が運動することの価値に気付くことができた。

成果

成果

成果

学習指導案

 

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