優秀賞 高萩市立秋山中学校
生徒・保護者・教職員がともに学ぶ学校保健安全委員会の在り方
これまでの課題と活動のねらい
課題の把握と設定状況
学校保健安全委員会は、年3回開催が望ましいとされているが、本校では年1回の開催であった。そこで、新型コロナウイルス感染症が5類に移行した令和5年度に規約改正の話合いをもち、令和6年度より年3回開催とした。開催回数の確保だけでなく、参加者にとって有意義な内容を企画することにより、健康教育に対する教職員や保護者の意識の向上を図るとともに、生徒の健康に生きるための実践力の育成を図るために本テーマを設定した。
活動のねらい
学校保健安全委員会を活性化させ、生徒・保護者・教職員の健康に対する意識と実践力を高める。
計画と実践の状況
計画
組織づくり(5月)
- 第1回:「歯と口の健康教室」(6月・1学年生徒・1学年職員・PTA1学年委員)
- 第2回:「こころとからだの健康教室」(12月・2学年生徒・2学年職員・PTA2学年委員)
- 第3回:会議形式(2月・委員全員参集)
計画
実践の状況
- 第1回「歯と口の健康教室」は、う歯や歯肉炎予防及び喫煙防止をテーマに、学校歯科医を講師に迎えて実施した。健康教室終了後に、講師と保護者の懇談の時間を設定した。
- 第2回「こころとからだの健康教室」は、「自分を大切にして生きるために」をテーマに、2部構成とした。第1部を学校薬剤師による薬物乱用防止教室とし、危険薬物の影響に加えて、オーバードーズについても指導した。第2部は、自分を大切にする心のゆとりを生み出すことをねらいとし、地域サポーターの演奏家による「心をいやすミニコンサート」を行った。

- 第3回は会議形式で行った。内容は、保健・安全・体育・給食領域における本校の課題解決に向けた取組についての協議、グループ学習を取り入れた保健指導体験、学校医による講話が主なものである。
成果と今後の課題
成果
- 「歯と口の健康教室」の事後アンケートでは、「歯みがきにかける時間が長くなった」等、生徒が口腔内の健康を守ろうとする行動変容が見られた。

「歯と口の健康教室」実施後の行動変容(受講生徒48人・複数回答可) - 参加した保護者から、「講演会は大勢が会議形式で集まる形とは違った親しみやすい雰囲気でよい」「子どもたちの様子が見られてよかった」という意見があり、講演会と学校保健安全委員会を兼ねる形の効果を感じることができた。

学校保健安全委員会保護者事後アンケートの記載内容 - 会議形式の委員会では、グループ学習時に参加者の笑顔が見られ、和やかな雰囲気で楽しく学ぶ様子が伺えた。また、学校医の講話の際には複数の質問があり、委員会活性化の兆しが感じられた。
- 健康診断での要精密検査者の受診率が、前年度より10.8%向上し、生徒や保護者の健康に対する意識が高まった結果と捉えた。

要精密検査者の受診率の年度別推移
今後の課題
- 生徒の実態に応じたテーマの設定と地域人材活用の拡大
- 地域人材や専門家活用機会の拡大
- 保護者のニーズに対応した参加満足度の高い委員会の開催