優秀賞 鉾田市立旭西小学校
児童による主体的・対話的な学校保健・学校安全教育の推進
これまでの課題と活動のねらい
課題の把握と設定状況
本校は、全校児童103名の小規模校である。近隣の様々なスポーツクラブ通う児童が多いため、本校の児童は体力的に優れている。また、保護者はとても協力的で、保護者の協力を得た保健・安全教育を実践している。
近年、主体的で対話的な深い学びが求められている。しかし、本校の児童は、自分のもっている考えや、特技等を積極的に表現することに課題がみられる。
また、来年度には近隣の小学校との統合を控えており、新しい環境に順応する力が求められている。そのため、教師主導から、児童主体の学校保健・学校安全教育を目指したい。
活動のねらい
本校の健康・安全課題を提示し、児童自らが課題を解決するための取組を考え、実践することで、児童の健康・安全に関する意識の向上と行動の変容を促す。
また、意図的に対話を取り入れた活動を設定することで、自分の考えや友達の考えを踏まえて、児童の健康観、安全観を育み、表現できるようにする。
計画と実践の状況
計画
- 企画会・職員会議による取組の共有(4月、9月)
- 保健委員会の児童による企画の検討(4~5月)
- 保健委員会の児童による取組(6~9月)
- 「体力アップチャレンジ」の開始(9月)
実践の状況
- 児童による「歯みがき指導」(各学級1回)※一部、学び合い
- 保健委員会の児童による「熱中症予防のための取組」(5~9月)
- 体力向上のための児童による「体力アップチャレンジ」(9月~)
- 児童と職員が共に行う「たてわり安全点検」(4月、9月、1月に実施)
- けがマップの活用による児童の危機管理能力の向上(9月~)
- 児童一人一人が自ら避難方法を考え、実践する避難訓練(10月)
- 児童による心胸骨圧迫の実習(5年生)


成果と今後の課題
成果
- 児童による「歯みがき指導」は、各学級で継続して実施している。歯みがきのポイントについて理解している児童から、他の児童へみがき方の伝達を行った。その際に、児童の言葉で「ハブラシをたてにする。」「1本ずつこまかくみがく。」等のみがき方のポイントを表現することができた。また、2年生の児童は、歯みがき指導後に、1年生に対して、自分たちが学んだことを伝える学習を行う予定である。
- 保健委員会による「熱中症予防のための取組」では、児童が熱中症を予防するための取組を考え、動画による呼びかけ、熱中症予防に関する放送、クイズ、ポスターの作成を行った。取組を考える場面では、多くの対話がみられ、児童主体の活動となった。また、熱中症予防の呼びかけの文言も児童が考え、分かりやすく伝えることができた。
- 「体力アップチャレンジ」は、バレーボール等を行い、児童主体で、教え、教わりの活動を行っている。アンダーレシーブや、スパイク等のポイントを全体で確認をし、練習後、児童一人一人の「できた」「わかった」を振り返る時間を設定している。
- 「たてわり安全点検」では、全校児童が9つの縦割り班に分かれ、校庭の遊具や、校舎内、体育館について児童目線の安全点検を行った。安全点検後は、危険だと思った場所や理由、対応策等について全体で情報共有を行い、安全について考えを深めた。
- 「けがマップ」を用いて、児童のけがが発生しやすい場所の視覚化を行った。掲示をすることによって、「ドッジボールをしている場所にけがが多い」等、けがに対しての児童の気付きがみられた。
- 自ら避難方法を考える避難訓練は、全校児童が校内の様々な場所にいる状態で実施した。事前に、様々な避難方法について学習を行った。避難訓練時、机の脚をしっかりつかみ机の下に身を伏せる児童や、校庭で木や建物から離れて頭を抱えるようにして伏せる児童等、様々な避難方法を実践した。訓練後の振り返りで、「フェンスの近くはフェンスが倒れてきてあぶないから校庭の中心に避難した」「棚が倒れてくるから、離れた机に身を伏せた。」といった発言がみられ、自ら考えて行動するよい機会となった。
- 児童による胸骨圧迫の実習は、体育科保健領域の「けがの防止」を学習後、今後実施予定である。
今後の課題
全体を通して、概ね児童による主体的・対話的な学校保健・学校安全教育が実践できている。しかし、本校は今年度末で閉校を迎えるため、今後、他校との統合を見据えて、持続可能な取組を検討していく必要がある。
※数値による評価は、全体として実践中であるためできていない。