優秀賞 つくばみらい市立豊小学校

学校安全推進と防災意識の向上 ~近隣学校・保護者・地域との連携~

これまでの課題と活動のねらい

課題の把握と設定状況
  • つくばみらい市は鬼怒川と小貝川という大きな河川に隣接をしており、氾濫想定地域となっている。近隣校が緊急時に、協力できる学校間連携体制を構築することが必要である。
  • 本校は、水田に囲まれており、街灯が少なく夕方になると非常に暗い。そのため児童の登下校中に不審者に遭遇する可能性が高い。毎年の不審者対応の避難訓練では校内に不審者が侵入したときの訓練であるが、地域と連携をし、登下校中に不審者に遭遇した場合を想定した避難訓練を行い、自分自身を守る児童の育成を図ることが必要である。

以上2つの課題を把握とし、本主題を設定した。

活動のねらい
  • 地域や近隣学校が集まる研修会に管理職と中核教諭が参加し、危機管理マニュアルや防災教育への見直しを行うことで、学校安全教育の向上を図る。また、伊奈特別支援学校主催の「防災ワークショップ」や「防災キャンプ」に児童や保護者とで参加し、避難行動や防災意識を高める。
  • 地域や関係機関と連携を図り、様々な状況に合わせた避難訓練を設定し、「不審者侵入時の職員・児童の対応訓練」「防犯教室」「不審者対応かけこみ110番避難訓練」を実施することで、職員が不審者に対しての対応の仕方と児童自身が犯罪から身を守る危機回避能力の向上を図る。

計画と実践の状況

計画
近隣校が協力をした学校間連携体制
優秀賞 つくばみらい市立豊小学校
地域と連携をした避難訓練の実施
優秀賞 つくばみらい市立豊小学校
実践の状況
近隣校が協力をした学校間連携体制
  • つくばみらい市教育委員会及び防災課担当と近隣学校管理職、中核教員が実践委員会に参加。アドバイザーや気象台の方からの専門的な知識を学び、安全上の課題や対策について考え、危機管理マニュアルの見直しを行った。
  • 夏休みに伊奈特別支援学校主催の避難所開設訓練に職員2名で参加。防災講話を全教職員で参加。本校児童は親子で参加できる防災ワークショップに参加。地域で連携する防災意識について職員・保護者・児童でそれぞれ高めた。
  • 伊奈特別支援学校主催の防災キャンプに本校の1~3年生児童と教職員5名で参加。自然災害のメカニズムを学べるサイエンスショーの参観と起震車体験、煙体験を行い、自分自身の守り方について学んだ。
8月7日 防災ワークショップの様子
優秀賞 つくばみらい市立豊小学校
11月6日 いなとく防災キャンプの様子
優秀賞 つくばみらい市立豊小学校
ナダレンジャーショー
優秀賞 つくばみらい市立豊小学校
起震車体験
優秀賞 つくばみらい市立豊小学校
煙体験
地域と連携をした避難訓練の実施
  • 昨年度4回だった避難訓練や研修を7回に増やし、地域や保護者と連携する「小・中引き渡し訓練」「水害を想定した訓練」「不審者対応避難訓練」「全国瞬時警報システム Jアラートを活用した訓練」を行い、協力体制の構築を図った。
  • 不審者対応避難訓練に備え、事前に茨城県警察本部の方に職員研修を行ってもらい、護身術やさすまたの使い方について学んだ。不審者対応避難訓練当日では、不審者が学校に入ったことを想定した実践訓練と児童の安全確保の訓練を行った。その後、茨城石油商業組合社会貢献委員会主催の茨城県警察本部生活安全総務課による「防犯教室」を実施した。不審者から児童が走って逃げる訓練「20mダッシュ訓練」を行った。
    下校後は、代表下校班の児童が下校中に不審者役から声をかけられ、近くのガソリンスタンドに駆け込む「かけこみ110番」を行った。不審者役の特徴を児童がガソリンスダンド店員に正確に伝え、冷静に対応することができた。後日「かけこみ110番」の様子を各学級で動画視聴した。再度、不審者にあった場合の対応の仕方と身の安全の取り方について確認をした後、防災手帳に感想を書いた。
4月28日 小中引き渡し訓練
優秀賞 つくばみらい市立豊小学校
9月2日 職員研修(護身術)
優秀賞 つくばみらい市立豊小学校
9月3日 水害を想定した避難訓練
優秀賞 つくばみらい市立豊小学校
11月11日 ①不審者対応訓練
優秀賞 つくばみらい市立豊小学校
教室での様子(バリケード)
優秀賞 つくばみらい市立豊小学校
職員の不審者対応訓練
11月11日 ②防犯教室
優秀賞 つくばみらい市立豊小学校
茨城県警察本部による講話
優秀賞 つくばみらい市立豊小学校
20mダッシュ訓練
11月11日 ③かけこみ110番
優秀賞 つくばみらい市立豊小学校
下校中に不審者に声をかけられ、逃げる様子
優秀賞 つくばみらい市立豊小学校
ガソリンスタンドにかけこみ、店長に状況を話す児童の様子
11月12日 Jアラートを活用した訓練の様子
優秀賞 つくばみらい市立豊小学校
優秀賞 つくばみらい市立豊小学校

成果と今後の課題

成果
  • 1~3年生参加の防災キャンプ終了後にアンケートを実施した結果、「地震が起きたときは机の下などに隠れて自分の身を守る」と回答した児童が100%、「火事など煙がたくさんあるときは、煙が上に行くため身を低くして口を押える」と回答した児童が94.1%だった。
  • 防犯教室についてアンケートを全校児童に実施した結果、「不審者に声をかけられたとき、どのようにしたらよいか分かった」と回答した児童が97.8%、「自分の身の守り方について分かった」と回答した児童が96.6%、不審者から何メートル逃げたらよいかという問いに対し20mと回答した児童は100%だった。

上記の結果から、地域や学校間、関係機関と協力をして様々な体験や訓練を行ったことで、自分自身の身を守る危機回避能力や防災意識を高めることができたと考える。

今後の課題
  • 災害時の身の守り方だけではなく、学校が避難所になったときや、児童の心のケアの仕方について職員がどのように対応すればよいか、訓練や研修をする必要がある。
  • 地域と連携した避難訓練では、下校時に下校班で不審者と会ったことを想定とした訓練だったが、もしも一人だった場合どのように対応すればよいかなど、様々な場面を想定した訓練や防犯教育が必要である。

以上の2つの課題から、日頃から近隣学校・保護者・地域との連携を行い、協力体制の構築や情報共有に努めていきたい。

 

実践の状況や今後の課題等詳しくはこちらのPDFをご覧ください
優秀賞 つくばみらい市立豊小学校の取組