令和6年12月 教育長定例記者会見

教育委員会では、令和6年12月17日(火)、教育長定例記者会見を実施しました。内容は下記のとおりです。

会見要旨

12月の定例記者会見の発表項目は2点です。

令和8年度採用教員選考試験について

資料「令和8年度採用教員選考試験について」に基づき説明

令和8年度採用教員選考試験についてご説明させていただきます。資料1枚目は、教員選考試験における志願者の全国、茨城県の状況に関する資料になります。全国における令和5年度採用の公立学校教員選考試験の全体競争率は3.4倍、過去と比較すると1番低い倍率になり、同年、本県においては4.3倍となりました。茨城県における直近の令和7年度採用教員選考試験の全体競争率は、2.45倍となり、少なくとも過去10年間では1番低い倍率でした。これまで本県で実施してきた志願者確保のための取組としましては、第1次試験における全国5カ所への県外会場の設置、令和7年度採用試験日程の前倒しということで、令和3年度実施の試験以降、令和6年度実施の試験についても7月から6月に第1次試験を前倒しして実施してまいりましたが、今年度の令和7年度採用試験では、さらに1ヶ月以上前倒し、5月12日(日)に実施いたしました。これまで(令和2年度実施試験まで)7月の上旬にあった第1次試験の日程と同じ時期まで、第2次試験を前倒し、今年度は実施しております。令和7年度採用、令和8年度採用の小学校教諭志望の大学3年生を対象とした前倒し選考を実施いたしました。令和7年度採用(令和6年度実施)教員選考試験の総括は、3点ございます。全体の志願者が前年度と比べて647名と減少し、特に東京会場では42%の減少となりました。次に、本県の第2次試験の日程は近隣都県の第1次試験の日程と競合したことや東京、千葉といった隣県で、前年度から開始した大学3年生を対象とした前倒し選考の影響があったのではないか。最後に、試験日程を6月の下旬から5月に前倒しを今年度初めて実施したことから前倒しの効果については、単年度で判断するのは困難であることから、今後も継続して、検証、分析をしていく所存でございます。
資料2枚目は、今後の教員の確保についてになります。子供たちに求められる力としては、気候変動、人口減少、少子化、社会の産業構造の変化、雇用状況も変化している中では、様々なこれまでと違う対応が求められます。考え方の違う人々と共同して課題を解決していくような場面が多くなるので、そのような力を身につけること、さらに、仕組みを変えることに対して、前向きに受けとめ、積極的に対応していけるような力が必要と考えております。本県の人材育成の方向性としては、アントレプレナーシップやシティズンシップなどを身に付け、グローバル社会で活躍できる人財の育成、地域社会を支える人財の育成ということを考え、教員の資質能力で求められていく力としては、子供たちがより主体的に学ぶために、子供たちをサポートする力であるファシリテーション能力、1人1台端末がありますので、そのICTをどのように活用していくかという指導力も必要と考えております。社会総がかりで教育を支えていくとなった場合に、探究的な学びも推進し、様々な専門性を持った方に学校教育の現場にもぜひ入ってきていただきたいということから、民間企業経験者などを含めた多様な人財の活用、そういった方に活躍していいただくことも必要と考えております。そこで、民間企業の就職活動をしている新卒者や、転職希望者に第1次試験をSPI3で受験していただいて、模擬授業、個人面接などを第2次試験で行ってまいります。
資料3枚目は、令和8年度採用(令和7年度実施)教員選考試験の日程になります。主な変更点としてはSPI3による選考枠の新設、教職専門を廃止し、専門試験だけの第1次試験、第2次試験は、個人面接、模擬授業または集団活動等ということです。大学3年生を対象とした前倒し選考は、5月11日(日)に、通常の第1次試験と同日に1年前の受験を実施するということで、校種は全校種、全職種、試験が専門教科科目ということになります。これが大学3年生が受ける前倒し選考になり、来年度の5月11日(日)の第1次試験に関しては大学4年生と大学3年生が、同日に受けることになります。試験スケジュールの予定としては、第1次試験は5月11日(日)、ただし、外部試験であるSPI3は、別日程としまして、4月21日(月)から5月16日(金)で、試験会場を全国のテストセンターまたはオンライン会場を予定しております。実際には、普通の試験に関しては5月11日(日)の後に7月12日(土)13日(日)、ここが小、中、高、栄養及び養護教諭で、模擬授業や個人面接などを第2次試験で行います。特別支援学校については、1週遅れの令和7年7月19日(土)と20日(日)に実施ということになっております。なお、積極的に志願者、教員、民間からの受験者の確保としまして、広報に関しては、エン・ジャパン株式会社のソーシャルインパクト採用プロジェクトを活用することで、志願者確保対策をさらに強化してまいります。

IBARAKIドリーム・パス事業について

資料「IBARAKIドリーム・パス事業について」に基づき説明

IBARAKIドリーム・パス事業についてご説明させていただきます。今年度、過去最多の745件の応募があり、現在14校16チームが活動中です。1月23日(木)10時から17時の間に県庁9階講堂で、16チームのプレゼンテーションと表彰を行います。またIBARAKIドリーム・パスの発表を審査している15時10分から16時20分の間に、茨城県デジタル・シティズンシップ教育推進事業成果報告会を開催します。ぜひ、IBARAKIドリーム・パスとデジタル・シティズンシップ教育推進事業の成果発表会のご取材をしていただけるとありがたいと思っておりますので、何卒よろしくお願いいたします。

本日の発表項目に関する説明は以上になります。

 

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