令和8年5月 教育長定例記者会見
教育委員会では、令和8年5月29日(金)、教育長定例記者会見を実施しました。内容は以下のとおりです。
会見要旨
5月の定例記者会見の発表項目は2点です。
いばらき遠隔教育推進事業について
(資料「いばらき遠隔教育推進事業について」に基づき説明)
義務教育課が実施している「茨城県遠隔教育推進事業」のうち、ご紹介するのは、本年度拡充いたしました「いばらきオンラインチャンネル」と、「いばらきオンラインスタディplus」です。
「いばらきオンラインチャンネル」では、指導力の高い教員による授業のライブ配信を実施しております。「いばらきオンラインスタディplus」では、児童生徒がいつでも見て学べる学習動画の配信を行っております。違いはライブ配信か、動画配信かというところです。
初めに「いばらきオンラインチャンネル」、ライブ配信の方を説明いたします。
このオンラインチャンネルについてですが、昨年10月から、英語と理科の授業のライブ配信をモデルケースとして、年度途中からスタートいたしました。本年度からは、算数・数学、技術を加えて、県内全市町村立学校の小学校5年生から中学校3年生までを対象として、ライブ配信を行っているところです。ライブ配信はGoogle Meetを使い、同時に最大1,000学級まで参加可能であり、同時間帯にかなりの学級数が接続できる状況となっています。
本年度の授業の配信は、教育研修センターから配信しておりますが、実際にはネイティブ教員が3人、これ以外に各教科の指導力の高い教員6名の計9名で、本年度設定している教科の配信をスタートいたしました。
受信する学校は、義務教育課から事前に周知されますオンラインの番組表をもとに、授業の内容と流れを確認した上で、参加しています。県内全域で参加可能なので、自分たちの通常の授業の流れの中で、使えるものを活用している形です。授業開始時間がライブ配信の時間に合わない、またライブ配信を見逃した場合にも活用できるように、オンデマンドの動画も作成しており、そういった場合にも対応できるような形になっています。
算数・数学では、基礎的・基本的な知識の定着を図る、「できる」とか「わかる」「使える」を実感できる授業を行っていて、理科では自然事象からの気付きをもとに、問いを見付け、調べて、自分たちで解決していくような授業展開をしています。英語は、ネイティブ教員がオールイングリッシュの授業を行うことで、県内の子供たちと繋がるような状況を作っています。技術に関しては情報の取り扱いの基礎を、授業を通して、指導内容の定着を図るというところです。
英語のライブ配信に参加した生徒からは、「初対面のALTと会話して緊張したが、自分の英語が伝わったときは、“通じる”と実感し、とても嬉しかった。」といった感想が聞かれております。今後はライブ配信を効果的に活用した授業の好事例を集め、各学校に発信することで、浸透を図ってまいります。
次に「いばらきオンラインスタディplus」についてですが、こちらはライブ配信とは違い、児童生徒がいつでも、学習を自分で進めることができる配信になります。動画配信には、同じ内容で、基礎・基本コース、発展コースという2つの動画があり、児童生徒の習熟度に応じて、学習を進めることができます。
本年度からスタートして、5月20日現在で、小学4年生から中学3年生の国語、社会、算数・数学、理科、英語の学習動画を514本作成して配信しており、総再生回数が119,808回という状況です。本年度は主に小学3年生用の動画を作成し、配信する予定です。
県といたしましては、児童生徒に質の高い多様な学びの機会を提供し、学力の向上を図るため、ライブでの授業配信、動画コンテンツを活用した授業の在り方の研究を、引き続き進めてまいりたいと思います。
勝田中等におけるイマージョン教育の現状について
(資料「勝田中等におけるイマージョン教育の現状について」に基づき説明)
続いて、勝田中等教育学校におけるイマージョン教育の現状についてです。
今年4月から、ひたちなか市にあります県立勝田中等教育学校でイマージョン教育を開始しました。約2ヶ月経つところですが、1年次全クラスを対象に、音楽、美術、技術・家庭、体育の実技科目で実施しています。
本年度から勝田中等教育学校には、イマージョンの専任ALTを2名配置しまして、実技科目の授業に参加し、生徒たちとALTが英語のみで会話するなど、これまでとは違った形の取組を行っています。授業以外にも、給食の時間にALTが参加して、生徒たちと英語でコミュニケーションを図っており、今後は朝の会とか帰りの会といったところでも、段階的に英語で実施する予定です。
授業内容の例としては、音楽ではALTと一緒に英語の歌を歌ったり、美術では文字デザインについての授業で商品パッケージ案を英語で描いたり、技術では様々な材料を英語で表現する活動を実施しています。具体的には、家庭の「TPOに合わせた洋服選びをしよう」という授業において、ALTが自らの出身地のフォーマルウェアを英語で紹介したり、生徒の話し合いにALTが英語で参加したりしており、体育においては、バドミントンをALTと一緒に行うときは、英語でお互いに簡単な声掛けをしながら、取り組んでいます。
生徒たちからは「ALTと英語で話すのはとても楽しい。」「ワークシートに英語で感想を書きたいと思うようになった。」「英語で話すことに抵抗感がなくなった。」という声が出てきているところです。教員たちからは、「生徒たちが英語を話すことに対して前向きなのが頼もしい。」「生徒とALTが授業中に自然に関われるように授業を工夫している。」というような声が上がっております。
こういったイマージョン教育を通して、英語の実践力を高めるとともに、多様な価値観に対応できるような人財育成を図ってまいります。
本日の発表項目に関する説明は以上になります。
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