お知らせ
「令和4年度茨城県いじめ問題対策連絡協議会」結果
日時 | 令和4年7月1日(金) 13:30〜15:00 |
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場所 | 茨城県教育研修センター |
出席者 | 学校関係、警察、法務、福祉等の27の関係機関及び団体等より28名 |
この協議会は、「茨城県いじめ防止基本方針」に基づき、いじめの防止等に関係する機関及び団体が情報共有及び連携を図ることを目的として設置されました。平成26年7月に第1回が開催されて以来、今回で9回目となりました。
会議冒頭において、本協議会の会長である県教育庁学校教育部の秋本光徳部長から挨拶がありました。概要は次のとおりです。
令和2年4月1日に、「茨城県いじめの根絶を目指す条例」が施行され、社会総がかりでいじめに向き合う姿勢が示された。
昨年10月に公表された文部科学省の「令和2年度児童生徒の問題行動・不登校等、生徒指導上の諸課題に関する調査」では、いじめの認知件数が大幅に減少した。しかし、令和3年度より1人1台端末が配置されたことによって、今後いじめがどのような形で変化していくのか等課題は山積している。今後もいじめ防止等の一層の推進に向け、これまで以上に保護者、地域の方々、関係する機関や団体の皆様など、社会全体の力を結集して、いじめ防止の取組を推進していくことが必要である。
全ての子どもたちが安心して学校に通い、学ぶことができるよう、いじめ問題の解決に全力で取り組むためにも、委員の皆様のお力添えをお願いしたい。
続いて、協議会のメインである「グループ協議」を実施しました。5つのグループに分かれ、異なる事例を想定して、いじめ問題への対策を様々な視点から話し合いました。
グループ協議
事例の対応について(主な意見)
- SNSに関する事案は、対応が難しい。
- いじめが発生しない土壌づくりが大切である。
- 生徒の暴言には、裏側にある不安等に目を向ける必要があるのではないか。
- SNSの問題では、学校においてネットリテラシーの学びがある一方、本質的な話し合いがされていないのではないか。
- 障害のある生徒による対人トラブルについては、状況・特性・実態をよく把握して担当することが必要である。
- 教員側のSNSに関するスキルが子どもに追いついていない。知識・スキルの向上が課題である。
- いじめが疑われる場合,初期対応が重要である。
- 子どもたちがSOSを出しやすい環境づくりが必要である。
社会総がかりでの学校へのサポートについて(主な意見)
- いばらき被害者支援センターでは、無料でカウンセリングや弁護士の相談を行っている。
- 大人がきちんと子どもたちの話を聞くスキルやカウンセリング能力を磨く必要がある。
- SNSによる誹謗中傷に対して、削除依頼の等の対応をすることができる。
- 「行政」としてできることは、いばらきこころのホットライン、自殺対策、SNS相談、女性のためのオンライン相談がある。
- 保護者が相談できる窓口を、周知させる必要がある。
全体協議
全体協議においては、グループごとの協議のまとめを代表者が行った後、出席者からいくつかの意見がありました。主な内容は次のとおりです。
- 無意識にSNSに上げた動画が友だちを傷つけてしまうことがある。このことに関する啓発活動を推進する必要がある。
- いじめの被害者だけでなく、加害者に対する支援も必要なのではないか。最もいじめを止めることができるのは傍観者である。さらに、加害者を経験したものが力を持っているはずである。
- 茨城県福祉部福祉政策課人権施策推進室では、SNSの誹謗中傷防止の啓発動画を公開している。茨城ロボッツの選手にご協力を頂いている。また、いじめの加害者の支援としては、保護司の活動を推進している。
- いじめを無くすためには、学校だけで教えるのものではない。相手の良さや思いやりなどの基本の部分を温かく見守る環境づくりが大切である。
- ITをもっと活用した会議の運営をお願いしたい。
まとめ
協議会の最後に秋本会長よりまとめの挨拶がありました。概要は次のとおりです。
いじめを根絶するには、学校の力だけでは実現できない。まさに、社会総がかりで立ち向かう必要がある。
今後も、いじめ根絶に向け、この協議会の組織・団体間にとどまらず、県民全員を巻き込んで啓発等に取り組むことに、ご理解ご協力をお願いしたい。
茨城県では、いじめの防止と早期発見・早期解消に向け、関係機関及び団体はもとより、県民の皆様と力を合わせて社会総がかりで取り組んでまいります。
お問い合わせ先
茨城県教育庁 学校教育部 高校教育課
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