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鹿行教育事務所 学校訪問

鉾田市立旭中学校 第2回学校訪問レポート

令和3年12月16日 学校訪問

12月16日(木)、教員の働き方改革実践モデル校の学校訪問(第2回)として、鉾田市立旭中学校を訪問した。指定から8ヶ月が経過し、少しずつではあるが成果があらわれてきた。更によりよくするための意見交換をおこなった。

業務改善の手だてと進行状況

日課

削減
  • 早い時間の出勤を避ける必要があって出勤した場合、早く退勤する
    30分×20日=10時間
    一人当たり月10時間の減
    取組の効果について
    早い出勤を避ける。⇒ 早すぎない出勤になってきている。
軽減
  • 読書の時間5分短縮し、5分早く下校

週時程

削減
  • 清掃の回数 週3回程度
軽減
  • 昼休みの時間減
変更
  • 週時程の変更、下校時間の繰り上げ 週1時間の減
    取組の効果について
    部活動の時間の削減を最小限度に抑えて、下校時刻を早くした。

行事等

軽減
  • 体育祭の半日開催
    取組の効果について
    種目数の減と連動し、職員の体育祭に関係する時間は減少した。
  • 和光祭は合唱だけ実施
変更
  • 高等学校説明会のオンライン実施(私立・県立)
    取組の効果について
    そのため、会場準備・片付けの必要はなく、実施前後の労力・時間が必要最小限に抑えられた。
  • PTA総会・講演会等のオンライン実施を検討
     事前の準備、会場準備片付け等の時間節約

テスト

削減
  • 単元テストの継続実施により定期テストの回数削減
軽減
  • 定期テストの作成を業者委託(5教科)
    ・テスト作成時間
    ・約6時間×2学年分(1学年) = 約12時間(6時間)の減
    取組の効果について
    テストの作成を業者委託することにより、作成していた時間に別の業務ができた。

週休日

軽減
  • 2日のうち1日は休日複数顧問制により隔週で指導
  • 部活動指導員による指導により週休取得可
変更
  • PTA奉仕作業は、2回実施のうち、1回参加

調査等

削減
  • 調査・アンケート 必須の内容以外割愛、取捨選択
軽減
  • 端末活用による入力・自動集計の定着、効率的な事務処理アンケート集計(A4片面)
    2分×32人=1時間4分
    自動集計で1時間4分減
    取組の効果について
    端末活用による調査アンケート入力、自動集計により集計作業を軽減できた。

校外行事

軽減
  • 教育的効果や時間対効果等も視野に入れ、検討が必要

作品募集

軽減
  • 応募作品の絞り込み

部活動

削減
  • 総体・新人戦の見送りの人数削減
    ・総体実績から90分×3日=4時間30分
    一人当たり月4時間30分の減
    ・県総体実績から
    60分×2日=2時間
    一人当たり月2時間の減
    取組の効果について
    大会出発時の見送り人数を減らし、通常の時間に出勤、在校時間超過を避けた。
  • 下校指導
    ・30分×16日=8時間
    一人当たり月8時間の減
    取組の効果について
    下校指導を地域の方々へお願いし、教員の負担軽減と時間の節約をした。
軽減
  • 柔道部に加えて、さらに部活動指導員の導入
  • 部活動時間の短縮 週1回30分の短縮

会議

軽減
  • 会議の進め方の徹底による時間短縮
    ・企画会…検討事項中心⇒学年会へ
    ・職員会議…伝達中心
    ・両会議共に1時間以内
    取組の効果について
    進め方の工夫・徹底により、ほぼ1時間で会議が終了するようになった。

事務処理等

軽減
  • 学期末事務処理
    ・短縮授業+部活動時間短縮

今後の改善策

  • 5時間授業を進めるために、教育課程編成に工夫が必要である。
  • 日課・週時程の改善により、下校時刻を早める取組をさらに進める。
  • 部活動平日3日を進めるにあたっては、丁寧な説明を行い保護者の理解を得る必要がある。地域が運営する部活動に移行していくために、環境の整備を進めていく。
  • 登下校に際しての地域の見守りや交通指導等を保護者や地域の方々に協力を得るため、PTAと相談の上、進めていく。
  • 職員の業務のリストアップを行い、期限や重要度により精選・軽減していく。

教職員のもつ情熱を授業の質の向上へ

旭中学校は部活動が盛んであり、保護者や地域からの期待も大きい。教職員もその期待に応えようと熱心に指導に当たっている。若い教職員が多いことから、放課後、授業準備や事務整理などで遅くまで残業していることが「文化」となっていた部分もある。
全職員で改善のアイディアを話し合い、「時間をかけるもの」と「削減や軽減をしてもよいもの」を出し合ったことで、一人一人の意識改善も進み、効率的に仕事に向かう姿が多く見られるようになってきた。
「生徒のためになっているのか」と常に問いかけながら働き方改革を進め、教職員のもつ情熱を授業の質の向上につなげていく取組として、これからも実践していく。

 

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