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県南教育事務所 学校訪問

石岡市立石岡中学校 第1回学校訪問レポート

令和2年12月2日 学校訪問

12月2日(水)、教員の働き方改革実践モデル校の指定を受けた石岡市立石岡中学校を訪問し、取り組みや課題について話を伺った。

働き方に意識を向ける

働き方改革を進めるにあたり、教職員にアンケートを実施し、アイデアを募集した。出されたアイデアをグループごとに検討し、これまでの業務を「やめる」「変える」「減らす」という3つのレベルで実施している。また、各教職員が勤務時間や業務内容を記録や、超過勤務の内容把握のための管理職による面談も進めている。
「職員室の中で帰宅を促す声かけが以前に増して増えたという印象。全体的な意識の高まりを感じる」と立見教頭は話す。これらの記録をもとに、勤務時間や業務内容を客観的に見直し、今後RPDCAサイクルを回していく予定だ。

会議を勤務時間に組み込む

学校全体、学年、教科、進路、課外活動、学校の仕事はさまざまな単位で連携をとる必要がある。こうした単位ごとの会議の多くはこれまで生徒の下校後に行われており、遅くまで続くこともあった。
石岡中では、曜日を決め、学年会議を勤務時間内である部活動の時間に設定した。日程を事前に設定することで、会議の効率化を図る。併せて、部活動指導の交代制(分担)を本格的に導入した。たとえば、正顧問が会議の日は、副顧問を中心に他の教員が部活動を見ることで、会議の実施と部活動指導を両立させている。「各顧問がしっかりと活動計画を立ててくれているので、分担もスムーズにできている」という。

コロナでの経験をプラスに転じるために

今年度は新型コロナウイルス感染症の混乱の中でスタートを切った。休校や分散登校、学習動画の配信など教職員はこれまでと異なる対応に追われた。
行事も見直しを迫られた。中止、規模の縮小、代替行事の実施。保護者の観覧もYouTubeでの限定配信などを試みた。一方で、岩田校長はコロナの副次的な効果にも目を向ける。「コロナの中で、学校にとどまる時間を減らさざるを得ず、ある意味早く帰ることができた。残業せずに早く帰る経験をしたことは、働き方改革の上ではよいことかもしれない」
平日は夜遅くまで学校で仕事、土日も部活動をするというのが当たり前と考えていた教職員が、自分の生活リズムやワークライフバランスを見直すきっかけにもなったのではないか。新型コロナウイルスはまだまだ学校現場に不安と不自由を強いているが、いつか、よりよい働き方を見出すためのプラスに転じていきたい。

教職員のアイデアを取り入れた資料
コロナの影響について語る岩田校長

 

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