優秀賞 守谷市立郷州小学校
保健美化委員会活動を通して伝える救急救命法〜いのちをつなぐ第一歩〜
これまでの課題と活動のねらい
課題の把握と設定状況
本校は小規模校だが、配慮を要する児童が毎年数名いる。心臓疾患や食物アレルギー、意識消失等救急搬送する可能性が高く、いつ、だれが、どのような状況でも緊急時の体制をとれるよう訓練が必要である。また、市内保健室来室統計を見ると、ケガによる来室が多い特徴がある。自身や周囲の人がけがをした時、倒れたとき、小学生でもできることとしてどのようなことができるのか、実際に何をしなければならないのか事前に学習する機会が必要である。
そのため、職員による救急救命研修の動画を身体測定の5分間保健指導で視聴し、職員が児童の命を守るために研修していることを伝え、救命に関する意識を高めたうえで、他者が倒れたときに小学 生としてできる行動を育成するために、本テーマを設定した。
活動のねらい
- 人が倒れていた時に、小学生でもできることがあることを知り、行動する大切さを意識づける。
- 心肺蘇生の一連の流れを理解し、胸骨圧迫の役割を理解する。
計画と実践の状況
計画
- 職員研修、消防署事前打ち合わせ・日程調整
- 8月24日職員救急救命研修 南守谷消防署協力:心肺蘇生法、止血法、エピペン・AEDの使用方法
- 9月身体測定5分間保健指導「9月9日は何の日?」(8/29 5・6年 8/30 3・4年 9/11・2年)
- 担任希望者アンケート、集計、日程調整
- 児童保健美化委員会 練習 (9/4〜9/7)
- 「いのちをつなぐ第一歩」希望者実施 (9/11〜9/20 各学年 昼休み実施)
- 参加児童の保護者あてに資料・文章作成、配布
実践の状況
別添資料参照
成果と今後の課題
成果
- 希望者のみの実施としたが、全校児童264人中132人(50%)の児童が参加し、とても真剣に取り 組んでいた。
- ケガをした時に、自分で傷を洗ってから来室する児童が増えた。また倒れた人がいたときには、無理に動かさずに、教員を呼びにくる児童、倒れた人のそばで見守る児童など、連携して対応する 場面もあり、学習したこと生かされていた。
今後の課題
- 救急救命に関する各団体との連携
- けがの手当て等保健教科での養護教諭の関わり