最優秀賞 神栖市立波崎西小学校
家庭と連携した肥満予防・改善に向けた個別の健康教室(スマイルクラブ)の取組
これまでの課題と活動のねらい
課題の把握と設定状況
本校では、今年度肥満度20%以上の児童が14.2%おり、「肥満」が健康課題の一つとして挙げられる。そのため、令和3年度より肥満度解消を目的とした健康教室(スマイルクラブ)を開設し実践している。
児童の生活習慣病予防において「健康的な生活習慣の定着」をめざし、肥満予防・改善に向けて、家庭と連携した取組が必要であると考え本テーマを設定した。
活動のねらい
児童とその保護者に健康教室(スマイルクラブ)の取組を通して、生活改善を促すことにより、肥満を解消し、児童が健康でよりよい学校生活を送ることができるようにする。
計画と実践の状況
計画
4月 | 健康教室参加希望用紙配付 スマイルファイル作成 |
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5月~3月 | 活動開始(毎週月曜日にファイルをチェックし返却)
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6月 | 生活習慣・食に関するアンケート実施(保護者対象) |
7月 | 夏季休業に向けた個別のミニ保健指導の実施(参加児童対象) |
7月~3月 | 市栄養教諭による食育アドバイスの掲載(月1回) |
11月 | 学校保健安全委員会の開催(市栄養教諭の講話) 保健室での健康相談活動の実施(個別面談時:保護者対象) |
12月 | 冬季休業に向けた個別のミニ保健指導の実施(参加児童対象) |
2月 | 活動に関するアンケート実施(保護者対象) |
実践の状況
別添資料を参照
成果と今後の課題
成果
- 活動を継続的に実践したことにより、毎年数名ではあるが、肥満度を解消する児童もおり、今年度は現時点で1名が肥満度を解消できた。
- 生活チェックカードを毎日記録することにより、間食や運動、体重の変容等毎日の生活を振り返り見直すよい機会となり、生活改善への意識付けにつながった。
- 保護者との健康相談活動の機会を設けたことで、児童の家庭生活の様子や家庭での困り感や悩み事など直接聞くことができ、保護者と共に考える貴重な時間となり、信頼関係つくりのきっかけとなった。また、家庭との連携もさらに深まり、より効果的に個別指導を実践することができた。
今後の課題
- 肥満度が下がらない児童もいるため、さらに個に応じた支援方法を具体的に考えていく必要がある。そのためにも活動内容の見直しを図り、より効果的な指導が実践できるよう検討していく。
- スマイルクラブに参加を希望しない児童の体重・肥満度の増加が著しい。長期休業時には啓発文書や生活記録カードを配付し試みたが、家庭への意識改善を図ることは難しい。今後も学校全体として、肥満予防・改善に向けて取組が図れるよう、引き続き、市栄養教諭との連携を図り、食に関する指導の充実を推進していく。