特色ある学校づくり
高校などへの進学率が98%を越える状況の中で、高校には適性や興味・関心、将来の進路の希望などがさまざまに異なる生徒が入学しています。
そこで、自分に合った高校を選択できるように、また、入学後みなさんの個性を十分伸ばすことができるように、各県立高校は「特色ある学校づくり」に努めています。
新しいタイプの高校
みなさんが進路希望などに応じて適切な学校選択ができるように、全日制課程の単位制高校、総合学科の高校、フレックススクール、中高一貫教育校、アクティブスクールといった新しいタイプの高校を設置しています。
フレックススクール
多部制(午前部・午後部・夜間部)の定時制の単位制の高校です。生徒は自分のライフスタイルに合わせて学ぶことができます。現在、5校設置されています。
中高一貫教育
中高一貫教育については、高校入試がないこと等による時間的余裕を活用して、より体験的な学習や探究活動に取り組むことができます。
設置形態が3種類あり、設置者が異なる中学校と高校が連携して教育活動を行う「連携型」は1校、中学校と高校とを分けずに一つの学校として6年間一体的に教育を行う「中等教育学校」は3校、同じ設置者による中学校と高校を接続して教育を行う「併設型」は10校設置されています。
アクティブスクール
習熟度別学習や少人数指導により基礎学力の確実な定着を図った上で、インターンシップやデュアルシステム、体験活動などの多彩なキャリア教育を実施することにより、生徒一人一人の能力・適性、興味・関心等に応じた教育を推進する全日制課程の単位制高校です。現在は、2校設置されています。
魅力ある学科
専門学科については、産業構造の変化や技術革新、時代のニーズに対応して学科を改編するなどして、各高校の特色化を図っています。
また、学科やコースの枠を超えた自由選択科目群を設け、生徒の興味・関心、適性等を活かした選択履修を可能にした「総合選択制」も導入しています。
特色ある学校づくり
「特色ある学校づくり」は、これらの制度的な改革だけではありません。
各学校では、教育課程(学校の教育内容についての全体計画)の工夫改善を進めています。特に、学習指導や進路指導の充実、国際交流や環境教育・ボランティア活動の実践などには、どの学校も力を入れています。
また、数多くの県立学校が文部科学省の科学技術、理科・数学教育を重点的に行う研究開発学校(スーパーサイエンスハイスクール)に指定されています。
- 日立第一・附属中(H19~、3期目)
- 水戸第二(H18~、3期目)
- 緑岡(H25~、2期目)
- 竜ヶ崎第一・附属中(H26~2期目)
- 並木中等(H24~、2期目)
県においては、生徒の思考力・判断力・表現力等の育成を目的とし、平成28年度から「いばらき高等学校学力向上推進総合事業」を実施しています。推進校14校において学習・指導方法及び評価方法の工夫改善について実践研究を行うとともに、全ての県立高等学校等で「主体的・対話的で深い学び」の視点からの授業改善に取り組んでいます。
以上、紹介してきたことは、本県の「特色ある学校づくり」の一例です。これからの時代は、個性がより一層重視される時代になります。それとともに、個に応じた教育がますます求められています。
21世紀を担うみなさんが充実した学校生活が送れることを目指し、生徒の長所や適性、興味・関心、進路などを大切にして個性の伸長が図れるように、すべての学校が取り組んでいるところです。
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