県立学校の中高一貫教育
中高一貫教育の特徴
中高一貫教育校では、中学校と高校を接続し、6年間の計画的な指導を実践します。
6年間の計画的・継続的な教育活動を通して、興味関心のあることを探究・追究し、個性を伸ばしていくことができます。
また、中学生から高校生までの幅広い年齢層での活動を通して、社会性や豊かな人間性を培うことができます。
併せて、併設型中高一貫教育校と中等教育学校では、教育課程の基準の特例措置により、中学校と高校の学習内容の一部入れ替えや先取りが認められていることも特徴です。
中高一貫教育の種類
中高一貫教育校には、次の3つの設置形態があります。
中等教育学校
一つの学校として、前期課程(中学校)と後期課程(高校)の6年間を一体的に、中高一貫教育を行います。
前期課程の入学者の決定に当たっては、学力検査は行わず、面接、適性検査の結果などを総合的に判断して決定します。
併設型中高一貫教育校(併設型中学校及び併設型高等学校)
同じ設置者による中学校と高校を接続して、中高一貫教育を行います。
中学校の入学者は中等教育学校と同様に決定しますが、中学校から高校への入学者選抜はありません。ただし、他の中学校から高校に入学する場合は、通常の入学者選抜があります。
県立の高校が県立の中学校を併設する場合などが該当します。
連携型中高一貫教育校(連携型中学校及び連携型高等学校)
設置者の異なる中学校と高校が、教育課程の編成や教員・生徒の交流等を通じ、中高の連携を深めるかたちで中高一貫教育を行います。
連携型の中学校から連携型の高校へは、簡便な入学者選抜で進学をします。
市町村立の中学校と県立高校が連携する場合などが該当します。
中高一貫教育校における進学イメージ
入学者選抜について
市町村立中学校は、住んでいる地域により進学する中学校が決まりますが、県立の中高一貫教育校は、自分の意志で選び、進学する学校です。
中等教育校に入学する場合、入学者選抜があります。
例年1月に、次年度の入学者選抜を実施しています。
前年の夏頃に、次年度の入学者選抜に係る実施要項を公表しています。
おおまかなスケジュールは、以下のとおりです。
7月 | 実施要項の公表 |
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10月 | 実施要項を含む出願書類等の配布 |
12月上旬 | 入学願書等の出願受付 |
1月上旬〜中旬 | 選抜検査 |
1月下旬 | 合格者発表・入学手続き |
選抜検査について
選抜検査では、適性検査と面接を実施します。
- 適性検査は、IとIIに分かれます。
- 適性検査Iでは、小学校で学習した内容を基に、思考力、判断力及び課題を発見し解決する力などをみます。
- 適性検査IIでは、文章や資料を基に、読解力、分析力及び自分の考えを表現する力などをみます。
- 面接は、5人程度をグループとした集団面接で実施します。学習への意欲や6年間一貫の学校生活への適性などをみます。
- 面接は、受検者に対してのみ行います。保護者の面接は行いません。
出願について
- 茨城県に在住(又は入学までに在住予定)で、かつ、入学の前年度に小学校等を卒業する見込みである方であれば、出願することができます。
転居予定者については、例年11月中旬に、入学志願申請書等の提出があります。 - 県立中学校及び県立中等教育学校は、通学区域を県内全域としています。出願要件を満たす方であれば、どの学校でも出願することができます。ただし、県立学校同士での併願はできません。
- 出願から入学手続きまで、志願者(保護者)がご自身で行うことになります。例年夏頃に公表する実施要項をご確認の上、手続きをお願いいたします。
- 出願手続きの際に、入学者選抜手数料(2,200円)が必要となります。
- 出願書類等(実施要項含む)は、各中高一貫教育校で配布します。
その他
- 併設型高等学校や中等教育学校の後期課程に進学・進級する際には、入学者選抜はありません。
- 併設型中学校では、6年間の計画的・継続的な教育を行いますので、他の高校に進学することは想定していません。保護者の転勤に伴う転居などのやむを得ない場合には、学校と相談の上、決めることとなります。
お問い合わせ先
茨城県教育庁 学校教育部 高校教育課 高校教育改革推進室
〒310-8588 茨城県水戸市笠原町978番6
電話:029-301-5204
FAX:029-301-5269
メールアドレス:kokyo1@pref.ibaraki.lg.jp