鹿嶋市立大同西小学校

実践研究テーマ

学校・家庭・地域でつくる「だれもが いきいき にこにこ笑顔の しょう学校」〜コミュニティ・スクール大西スタイルの構築を目指して〜

学校全体としての取組

学校運営協議会の推進

委員選出

委員には、地区長、民生委員児童委員、青少年相談員、公民館、駐在所、PTA本部、学校のそれぞれの代表者と有識者を合わせた17名を選出。有識者として現在の役職にこだわらず、卒業生の保護者等に加入してもらった。本気で地域の子供たちのことを考えてくれる尊い人財である。

組織づくり

協議を重ねていく中で、委員が主体的に活動を進められるような組織づくりの必要性を感じ次のように3つの部会をつくった。また、学校独自でサポートスタッフの募集を行い、連携・協働の強化を図った。学校の窓口は「地域連携コーディネーター」(教頭)、地域の窓口は「地域学校協働活動推進員」となり、各活動のコーディネートを行った。

令和3年度学校・家庭・地域連携支援事業報告書
協議内容
  • 学校運営の基本方針の承認
  • 育てたい児童像の共有
  • 授業参観
  • ア、イ、ウを受けて、子供のために学校、地域ができること・やってみたいことを熟議
  • 学校評価の検証

エにおいて重要なことは、我々委員がわくわく楽しんでやるということ。ここでは以下の ようなアイディア(夢)がでた。

  • あいさつ運動の輪を拡充→月1回、集会委員会児童とともに実施
  • 市民一斉清掃への参加を呼びかけ、子供・保護者・地域住民で協働→年3回実施
  • 世代をこえて一緒にできるスポーツ「ボッチャ」教室
  • 自然体験教室・物づくり教室
  • 地域とともに防犯教室・防災教室

こうした意見を出す委員の願いは、「子供たちに地域のお知り合いを増やして安心してもらいたい。」そして「いきいきと頑張る大人の姿を見せたい。」という温かい気持ちである。コロナ禍ではあるが、実践可能なことからスタートしていった。

令和3年度学校・家庭・地域連携支援事業報告書
令和3年度学校・家庭・地域連携支援事業報告書
令和3年度学校・家庭・地域連携支援事業報告書

学校支援ボランティア活用による学習・活動の充実

鹿嶋市学校支援ボランティア制度を活用し、地域で活躍する人々と学習・活動を実施。

令和3年度学校・家庭・地域連携支援事業報告書
読み聞かせ(全学年)…読み聞かせグループによる読み聞かせ
令和3年度学校・家庭・地域連携支援事業報告書
福祉体験学習(4年生)…各ボランティア団体による車椅子体験、点字教室、手話教室
令和3年度学校・家庭・地域連携支援事業報告書
理科特別授業(5年生)…元気象庁職員による「天気」の学習
令和3年度学校・家庭・地域連携支援事業報告書
習字指導の補助(3年生)…書道教室指導者による指導補助

その他地域事業所との連携による学習・活動

令和3年度学校・家庭・地域連携支援事業報告書
さつまいも苗植え、収穫(全学年):JAなめがたしおさいとの連携活動
令和3年度学校・家庭・地域連携支援事業報告書
リサイクル、環境学習(6年生):ユニクロアクロスプラザ神栖店との連携授業

家庭・地域等との連携の工夫点

活動しやすい体制づくり

学校運営協議会委員の主体的活動を促進するため、3つの部会をつくり、各部会において企画・実践できるようにした。

学校独自のサポートスタッフの募集

学校運営協議会での提案により、学校独自でサポートスタッフを募集した。「やれる人が、やれる時に、やれることを」をスローガンに、より多くの人が関われる体制づくりをした。またスタッフの活動拠点となるように「スタッフルーム」を設置し、常時スタッフが活用できるようにした。

家庭・地域への広報活動

学校運営協議会の議事報告、地域との連携事業について、学校だより、学校HPで必ず広報した。市内一斉清掃やサポートスタッフの募集等は、案内文書やチラシを作成し、各行政区の協力を得て、学区内の全戸配付・回覧を行った。多くの保護者、地域住民が認知してくれるようになった。

事業の成果と課題

成果

  • 市教育委員会社会教育主事からの助言をいただきながら、本年度、学校運営協議会の体制づくりを着実に進めることができ、「大西スタイル」が構築されつつある。委員自身が「いきいきにこにこ笑顔」でいたいと主体的に参加し、「地域の子供たちを、地域のみんなで見守り、育てたい」という意識が高まっていることも大きな成果である。
  • 児童アンケート「学校は楽しく、安心できる場所である」96.8%(前年度より3.6ポイント増)
  • 保護者、教職員アンケート「学校は、家庭や地域と積極的に連携・協力している」92.9%(2.4ポイント増)

課題

  • 学校運営協議会の組織と、学校の「校務分掌」をリンクさせ、各連携事業を効率的に、かつ効果的に実施できるよう、連携を図っていきたい。

 

令和3年度 モデル校での取組

お問い合わせ先

茨城県教育庁 総務企画部 生涯学習課 学習支援担当

〒310-8588 茨城県水戸市笠原町978番6
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