高萩市立東小学校

実践研究テーマ

地域の教育資源を生かし、地域とのつながりを大切にした学校づくり―地域自主防災会と連携した安全マップづくりを通して―

学校全体としての取組

学校の組織目標である「地域と共に創る学校」を目指し、地域人材を活用した体験活動や交流活動を充実させることにより、教育活動の活性化を図り、心豊かな児童を育成することに取り組んだ。

「はぎッズサポーター」の活用

「はぎッズサポーター」は、高萩市教育委員会が募集している市民ボランティアで、地域の方々の経験や技能を教育活動に生かし、授業や学校行事等で支援してくださる方を募っている。

様々な場面での学習支援

日常的な授業の中に「はぎッズサポーター」を計画的に配置して支援を受けた。

令和3年度学校・家庭・地域連携支援事業報告書
3年〜6年生での書写指導
令和3年度学校・家庭・地域連携支援事業報告書
3年〜6年生での書写指導
令和3年度学校・家庭・地域連携支援事業報告書
5・6年生での家庭科裁縫指導
「はぎッズサポーター」を講師とした交流行事

今年度、本校で支援をいただいた「はぎッズサポーター」は、地域で朗読の会を主宰されている方や書道教室の先生、県の障害者スポーツ協議会の会員、日本陸上競技連盟のS級審判員などで、地域の人材を活用し、専門的な知識や技能の指導を受けることができた。

令和3年度学校・家庭・地域連携支援事業報告書
低学年「読み聞かせ会」
令和3年度学校・家庭・地域連携支援事業報告書
中学年「レクリエーション」
令和3年度学校・家庭・地域連携支援事業報告書
高学年「陸上競技練習」

「地域自主防災会」と連携した体験活動

「地域自主防災会」の協力による幼・小連携した避難訓練

津波を想定した、避難所(高台)までの避難訓練で、避難経路の交通安全指導を「地域自 主防災会」の方々にお願いした。また、打合せ段階から、避難経路の確認や直前の下見を「 地域自主防災会」の方々と行った。

令和3年度学校・家庭・地域連携支援事業報告書
令和3年度学校・家庭・地域連携支援事業報告書
令和3年度学校・家庭・地域連携支援事業報告書

「地域自主防災会」の協力による幼・小連携した避難訓練

「高萩東コミュニティ・スクール委員」と協働しての安全マップづくり

「高萩東コミュニティ・スクール委員」の方々を講師として、6年生児童による安全マップづくりを行った。児童がタブレット端末を持ち、地域に出て行って、危険箇所や地域の特徴を取材し、写真撮影して、地図にまとめた。

令和3年度学校・家庭・地域連携支援事業報告書
令和3年度学校・家庭・地域連携支援事業報告書
令和3年度学校・家庭・地域連携支援事業報告書

「高萩東コミュニティ・スクール委員」と協働しての安全マップづくり

家庭・地域等との連携の工夫点

「地域自主防災会」と日常的に築く良好な関係性

  • 日常的に登下校の見守りをしていただいている。
  • 月初めの3日間、あいさつ運動(自主防災会のほか、教師・児童・PTA担当者が参加)を行っている。

地域の窓口となる、中心的な人物との連携

  • 地域自主防災会のメンバーで、高萩東コミュニティ・スクール委員であり、さらにスポーツ・レクリエーション指導員の資格をもつ方が、学校と各委員との間の窓口となって行事等を進めてくださった。
令和3年度学校・家庭・地域連携支援事業報告書

事業の成果と課題

成果

  • 地域の方々との交流や体験活動等を行ったことで、児童たちが自分の住む地域について見つめ直すことができ、地域のよさを感じることができた。
  • 専門的な知識や技能をもつ方から指導を受けることで、充実した学習ができ、確かな知識や技能を身に付けることができた。
  • 地域人材を活用した体験活動や交流活動を充実させたことにより、家庭だけでなく地域からの学校への関心が高まり、「地域と共に創る学校」の具現化に近づけることができた。
  • 教師の自己評価「地域人材の活用」A評価(「よくあてはまる」「あてはまる」の合計) 93.3%(1学期80.0%) ※学校評価アンケートより
  • 児童のアンケート「外部講師の授業が楽しい」A評価(「よくあてはまる」「あてはまる」の合計) 96.4%(1学期86.8%) ※学校評価アンケートより

課題

  • 継続した人材の確保
    学校として、今後連携していきたい分野としては、理科の実験支援や音楽の実技指導など専門的な知識や技能をもつ分野が望まれる。適した人材の発掘、連携に努めていきたい。
  • 学校運営協議会「高萩東コミュニティ・スクール」との連携
    本校の学区では発足して間もない学校運営協議会ではあるが、今後は学校運営協議会の組織力を生かし、継続的な活動として続けるようにしたい。
  • 窓口となるコーディネーターの役割の見直しや打合せ時間の確保
    新しい事業を始めるまではコーディネーターが中心となって段取りをつけることになるが、その後は一部の職員に偏ることなく進めていく必要がある。

 

令和3年度 モデル校での取組

お問い合わせ先

茨城県教育庁 総務企画部 生涯学習課 学習支援担当

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