城里町立桂小学校

実践研究テーマ

学校・家庭・地域との効果的な連携体制の構築〜地域との交流・連携の機会をとおして〜

学校全体としての取組

あいさつ運動

町の「更生保護女性会」と6年生児童により、月1回の実施。教務主任と6年生担任が窓口になり、連絡調整を行った。

読み聞かせ

町内の「あすなろの会」が月に1回来校し、高学年と低学年に分けて実施。連絡調整は、教務主任が行った。

昔遊び体験

1年生の生活科の学習に、区長やその友人が講師として参加。「青少年育成桂小学区会議」の組織を活用しながら、教頭が連絡調整を行った。

防災体験活動

町「防災担当者」が来校し、防災クイズや紙食器作り体験を実施本校の安全主任・教務主任が連絡調整を行った。

わーほい集会

学区内「錫高野地区高齢者」が中心となり、1/14に実施。「青少年育成桂小学区会議」の組織を活用しながら、教頭が連絡調整を行った。

家庭・地域等との連携の工夫点

新型コロナウィルス感染が拡大する中で、高齢者を中心とした地域連携は難しい場面が数多くあった。今年度は、感染予防を最優先し、地域の方が来校の際に不安を感じないような活動内容や場の工夫を行った。
「読み聞かせ」では、できるだけ広い空間で行った。手元の絵本が見えなくなってしまうので、プロジェクターを活用してスクリーンに映し、子供たちが楽しめるようにした。
1年生の「昔遊び」でも体育館を使い、活動中の接触をできるだけ最小限にした。子供たちにとって初めての遊びが多かったので、講師の人数を多くできるように区長にお願いし、友人なども誘っていただいた。普段、子供たちとふれ合う機会が少ない方にとってはとても楽しい活動になり、お互いに生き生きとした表情が見られた。

令和3年度学校・家庭・地域連携支援事業報告書

令和3年度学校・家庭・地域連携支援事業報告書

「わーほい集会」では、櫓を担当してくださった「錫高野地区高齢者」の方々を集会に講師として招き、伝統行事「わーほい」についての説明をお願いした。今年は、新型コロナウィルスの感染拡大が心配されたので、炭火で餅をあぶり「無病息災」を願いながら食べる活動は中止にした。児童が食べる餅は、町の「食生活改善推進員」を中心に準備していただく予定であった。
集会の最後には、お手伝いいただいた方々に感謝の気持ちを表す場面を設定し、子供たちに、地域との連携で成り立っている行事であることや、地域の方に感謝する心を大切にすることを伝えている。このような子供たちの姿もあり、「わーほい集会」の実施を楽しみにしている地域住民も多い。

令和3年度学校・家庭・地域連携支援事業報告書

令和3年度学校・家庭・地域連携支援事業報告書

事業の成果と課題

成果

  • 地域の力を学校内に入れることで、子供たちの活動意欲が向上し、目の輝きが増している。2学期末に実施した児童対象のアンケート「学校が楽しい」の質問では、「そう思う」「どちらかというとそう思う」と答えた児童が、合わせて100%になるなど学校生活を楽しんでいることが分かった。地域との連携事業を通して、子供たちは、自分が住んでいる地域の方の活動内容を理解し、地域を愛する気持ちや地域の人々に感謝する気持ちをもつことができたようである。地域の方にとっては、孫のような子供たちとの直接的なふれあいを通して、生きる活力や活動への創意工夫の熱意が高まるなど、多くの成果が見られた。

課題

  • 事業を担当する地域住民の高齢化
    それぞれの組織・団体との連携を図りながら、縮小や消滅なく活動できる人数確保をお願いしている。そのために、学校側で協力できることについて、今後も協議を継続していく必要がある。
  • 協力していただく方々の補償
    学校に向かうための交通費、途中での事故や校内での活動中の事故・怪我などの補償を明確にしていかなければならない。町教育委員会との協議を通して、方向性を決定しておく必要がある。
  • 事業実施のための時間確保
    働き方改革等によって、事業を行うために必要な時間の確保が難しくなっている。担当者や担任の負担が増大しないように、管理職や教務主任等も積極的に計画・運営に携わり、事業への負担感が増大しないような配慮が必要である。

 

令和3年度 モデル校での取組

お問い合わせ先

茨城県教育庁 総務企画部 生涯学習課 学習支援担当

〒310-8588 茨城県水戸市笠原町978番6
電話:029-301-5322
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