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「産業教育デジタルアントレプロジェクト」最終発表会 産業教育を学ぶ生徒が、県内企業へ課題解決の提案プレゼン
令和7年12月9日(火)、水戸市のザ・ヒロサワ・シティ会館で、産学官連携によるPBL型プログラム「産業教育デジタルアントレプロジェクト」の最終発表会を開催しました。本プロジェクトは2024年度からスタートし、協力企業から提供された“現場の困りごと”を出発点に、高校生が情報を集めて整理し、データや根拠を基に解決策を考えることで、創造力や挑戦力、アントレプレナーシップを育む取組です。
県内の農業・工業・商業・水産・家庭・看護・情報・福祉の専門高校などで学ぶ146名(32校)の生徒が参加し、当日はポスターセッション形式で、生徒が自作のポスターの前に立ち、図や数値、現場の状況整理を交えながら企業へ提案を行いました。企業担当者からの質問にその場で答えたり、メンターの助言を受けて説明の順序や表現を整えたりする姿も多く見られ、会場の各所で活発な対話が続きました。発表を重ねるうちに、提案の伝え方が洗練されていく様子がとても印象的でした。
ポスターセッション後は、企業ごとに優勝グループが選ばれ、ステージ上で発表を行いました。課題の本質を捉えた「問い」の立て方や、専門の異なる生徒同士が役割分担しながら組み立てた解決策が企業から高く評価され、実装の手順や期待される効果まで踏み込んだ提案もありました。参加生徒からは、「専門が違う仲間と協働すると新しい視点が増え、提案に厚みが出た」、「ステージ発表は緊張したが、企業の方がうなずいてくれて自信になった」といった声が聞かれました。企業の方からも、「高校生の視点が現場の盲点を突いている」、「具体的で実現可能な提案があった」などのコメントが寄せられました。
企業の課題に向き合い、対話を重ねながら提案を磨き上げた経験は、生徒一人ひとりの学びと進路、そして地域産業の未来につながる確かな一歩となりました。
優勝チーム
企業からの課題ごとに1グループが優勝
潮来高校、江戸崎総合高校、古河第二高校(グループ3)
課題
「農家への幅広い支援方法」(株式会社ウエルシード)
解決策
「畑で眠る“宝の山”(=圃場廃棄される野菜)」を消える前に救いたい
概要
圃場廃棄(畑で捨てられる野菜)を減らすため、小中学生と保護者を学校行事の収穫体験として畑に呼び込み、現状理解と地域交流を促しながら、学生ボランティア等の活用で人材コストを抑えて継続可能な仕組み
石岡第二高校、取手第一高校、大成女子高校(グループ14)
課題
「外国人介護職員が抱えるトラブル解決」(社会福祉法人尚生会)
解決策
「笑い声やまない正解の場所“しょうせいかい”で」
概要
外国人介護職員が長く働ける環境づくりを目的に、漢字の読み間違い等から生じる二度手間やリスクを減らしつつ、レクリエーション(漢字ボッチャ、福笑い、オリジナルかるた)で日本語力と利用者・同僚との関係性を高め、定着と資格取得につなげる
水戸商業高校、土浦第三高校、下館工業高校、古河第一高校(グループ18)
課題
「直営店の売上向上」(東京フード株式会社)
解決策
「chocosilの売上向上を考えよ」
概要
常連中心の顧客層を広げるため、キッチンカー出店(イベント・文化祭等)で“最初の一口”を届けて認知を拡大し、あわせてネット販売を強化して遠方客の獲得とリピーター増につなげる