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茨城県発の若きエキスパートが集結 プログラミング・エキスパート育成事業 成果報告会を開催
令和8年3月15日(日)、つくば国際会議場で「プログラミング・エキスパート育成事業 成果報告会」を対面で開催しました。本事業は、全国トップレベルの高度なプログラミング能力を備え、将来グローバルに活躍する「人財」の育成を目的としており、「競技プログラミング」「ゲーム・アプリ開発」「AI」の3つのコースを設置しています。
当日は、各コースの専門家の指導のもと、1年間研鑽を積んできた中高生が、その集大成としてプレゼンテーションを行いました。
成果報告会は、株式会社Colorful Paletteの執行役員であり、大人気スマートフォンアプリの開発責任者を務める伊藤寛起氏の講演からスタートしました。伊藤氏は「プロジェクトセカイ」の開発事例などを交えながら講演し、参加者に対し「今の自分にできることではなく、『ユーザーのために何をするべきか』という視点から考えてみてください」と、ものづくりにおける本質的で重要な視点を伝えました。
続く生徒発表では、まず「競技プログラミングコース」の代表者が登壇し、「競技プログラミングに取り組むことで論理的思考力が養われる」とその魅力を伝えるとともに、「本事業に参加したことで、よきライバルや志の高い仲間に出会うことができた」と参加した思いを語りました。
「ゲーム・アプリ開発コース」の発表では、19名の生徒が登壇しました。鍵盤風のボタンで楽しむ「ぴよぴよ音当てゲーム」を制作し、その完成度の高さが評価された作品や、クレーン車などの重機で派手なアクションを楽しむゲームなど、個性豊かで工夫を凝らした作品が次々と披露されました。
参加した生徒からは、「やろうとしていたことの実現に苦労もあったが、自分の作りたいゲームを完成させることができ、とてもうれしかった」といった達成感に満ちた声が聞かれました。
講評を務めた伊藤氏からは、コア体験を意識することや、コンセプトに一貫性を持たせることの重要性など、第一線で活躍する開発現場の視点から的確なアドバイスが送られました。
午後に行われた「AIプログラミングコース」の発表では、17名の生徒が登壇しました。部活動のトレーニングを記録しAIがアドバイスを行うアプリや、その日の気分に合わせて食事メニューを提案する「ご飯提案アプリ」など、人とAIのコミュニケーションを活かしたアイデアが発表されました。
また、勉強の記録を効率化するアプリを開発した生徒は、「失敗20回、成功1回と試行錯誤を重ねたが、そのすべてが良い経験となった」と感想を語りました。
講評を務めた筑波大学人工知能科学センター研究統括の櫻井鉄也教授は、「これからはAIを相棒として、自身の能力を高めるために活用していくことが重要である」と述べ、AI時代の在り方について語りました。
デジタルネイティブ世代の柔軟な感性と確かな技術力が融合した本報告会で、参加した中高生たちは、専門家からの直接の講評や仲間との交流を通じて、さらなるレベルアップへの意欲を高めた様子でした。茨城県教育委員会では、今後もデジタル成長分野を支える「人財」の育成に向け、学びの場の充実に努めてまいります。