茨城県教育委員会 > 部活動・スポーツ > 部活動改革 > 茨城県部活動の運営方針

茨城県部活動の運営方針

令和4年5月に取りまとめられた「学校の働き方改革を踏まえた部活動改革に関する提言〜地域移行を目指して〜」において、地域移行に重点を置いた部活動改革の推進と、これまでの県運営方針に定められた活動時間等の遵守や見直しの徹底が求められたことを踏まえ、令和元年に策定した「県部活動の運営方針」を改訂。これにより、学校部活動の適正な運営や効率的・効果的な活動を目指す。
本方針は、公立の中学校・高校・特別支援学校を対象。ただし、公立小学校も本方針に準ずる。

適切な休養を確保するための活動時間管理の徹底

  • 生徒の怪我予防、コンディション調整、パフォーマンス向上、心身の健全な育成には、心身の疲労が解消できる十分な休養時間の確保が重要であるとする医・科学的観点を最優先に考慮し、適切な活動計画に基づいて活動する。
  • 可能な限り短時間に、合理的でかつ効率的・効果的な活動を行う。
  • 活動計画作成に当たっては、タイムマネジメントの観点、学校生活と家庭での生活のバランスを保つ観点、さらに、教員の長時間労働の縮減に配慮する観点から、活動過多を抑止する方向で見直す。
  • 練習試合や大会等の前であっても、心身の健康を保持するために上限の範囲内で活動することを徹底する。

主な内容

適切な活動時間を設定

大会や練習試合の当日は除く。ただし、休日に、練習試合や大会等により、休日の1日の上限を超えて活動した場合、他の休日に休養日を振替える。
長期休業中も同様に設定。

中学校
平日1日当たりの上限 2時間
休日1日当たりの上限 3時間
週計 11時間
高校
平日1日当たりの上限 2時間
休日1日当たりの上限 4時間
週計 12時間
特別支援学校
平日1日当たりの上限 1.5時間
休日1日当たりの上限 原則、実施しない
週計 6時間
朝の活動を原則禁止

朝の活動は大会等の直前かつ、放課後のみの活動では施設等を使用できないケースに限る。実施する場合も、放課後の活動と合わせ1日当たりの上限の範囲内で活動する。

休養日を適切に設定

大会等への参加により休日(土・日)に連続して活動した場合は、他の日に休養日を振替える。休日に活動した場合は、その分を休日に振替える。
長期休業中は、上表と同様に対応するとともに、1週間以上の連続した休養期間を設定する。

中学校
平日 1日以上
休日 1日以上
週計 2日以上
高校
平日 原則、平日・休日各1日以上
休日
週計 原則、2日以上
特別支援学校
平日 原則、平日1日、休日2日
休日
週計 原則、3日以上
学校単位で参加する大会等を見直し

参加する大会等について、活動時間の上限を遵守し適切な休養日を確保できるよう設定する。

年間計画、毎月の活動計画に加え、活動実績についてホームページで公表

適切な運営のための体制整備

今後の地域移行を視野に入れながら、学校部活動の位置付けや運営について果断な見直しを行う。

主な内容

  • 可能な限り生徒が自ら活動計画等を立案し運営する体制を構築
  • 部活動の未加入生徒とその保護者の費用負担に対する十分な配慮
  • 部活動が教育課程外であることを踏まえ、部活動の位置づけを見直し

生徒の多様なニーズを踏まえた活動環境の整備

多様化する生徒の活動ニーズに応えるため、活動日を減じるなどして、部活動以外の様々な活動にも参加できるよう対策を講じる。

主な内容

  • シーズン制の導入や、活動時間・日数の見直しにより多様な志向へ対応
  • 令和5年度から段階的に地域移行
  • 中学校においては令和7年度末、高校においては令和8年度末を目途に、休日に部活動指導を行う教員をゼロに
  • 県教育委員会は、地域移行後の「地域クラブ活動ガイドライン」を作成
  • 県教育委員会は、兼職兼業に係る許可条件や基準等について、別途要項を策定

学校の働き方改革を踏まえた運営体制の構築

部活動数の精選・適正化を進め、複数顧問制により交代で指導する原則を徹底する。また、部活動指導は、休日等を含め、必ずしも教員が携わる必要のない業務であるため、部活動指導員の活用を促進する。ただし、部活動指導員の確保には限度があるため、拠点校・合同部活動等を含めた地域移行を推進する。

主な内容

  • 部活動数の精選と複数顧問制による交代指導を徹底
  • 部活動指導員を活用
  • 休養日の振替を徹底
  • 大会運営や役員業務を見直し

お問い合わせ先

茨城県教育庁 学校教育部 保健体育課 学校体育担当

〒310-8588 茨城県水戸市笠原町978番6
電話:029-301-5353
FAX:029-301-5369
メールアドレス:hotai2@pref.ibaraki.lg.jp

茨城県教育庁 総務企画部 文化課 芸術文化担当

〒310-8588 茨城県水戸市笠原町978番6
電話:029-301-5445・5454
FAX:029-301-5469
メールアドレス:geibun@pref.ibaraki.lg.jp

茨城県教育庁 学校教育部 義務教育課 指導担当

〒310-8588 茨城県水戸市笠原町978番6
電話:029-301-5226
FAX:029-301-5339
メールアドレス:gikyo@pref.ibaraki.lg.jp

茨城県教育庁 学校教育部 高校教育課 指導担当

〒310-8588 茨城県水戸市笠原町978番6
電話:029-301-5251・5260
FAX:029-301-5269
メールアドレス:kokyo@pref.ibaraki.lg.jp

茨城県教育庁 学校教育部 特別支援教育課 指導担当

〒310-8588 茨城県水戸市笠原町978番6
電話:029-301-5280・5298
FAX:029-301-5289
メールアドレス:tokukyo2@pref.ibaraki.lg.jp