神栖市立神栖第四中学校

取組:高校生とともに考えるスマートフォンの安全な使い方

携帯型機器によるインターネット利用の危険性や問題を理解し、正しく安全な使い方ができるようにするために、近隣の高校と連携を図り、高校生が中学生に対してスマートフォンの安全な使い方について講座を行っている。

取組内容

情報教育年間指導計画の作成

神栖高校の生徒(21名)が本校に来校し、1年生(150名)を対象に、ネットトラブルの現状や危険性について理解を深め、対処方法や安全な使用方法についてともに考える講座を実施した。

安全な利用に関する理解促進
  • スライドを活用し、ネットトラブルの現状や危険性、対処方法について、事例をもとに中学生にわかりやすく説明を行い、理解の促進を図った。
  • 演劇部の高校生が中心となって劇を行い、実際のトラブルや問題点についてリアルに表現し、使用上の危険性や、誰にとっても身近な問題であることをより強く意識させた。
安全な利用に関する意識の高揚

安全なスマートフォンの使用について、事例をもとに中高生が一緒に話合いを行い、一人一人の理解を深め意識の高揚を図った。

事例1 メールのやりとりから、いじめになってしまったケース
    【生徒の意見】
  • 文字だけでは感情が伝わりにくい。(対面すれば表情や声の調子で分かる)
  • 「即返信」を期待しない。(相手の都合も考えて)
  • 友達とのやりとりで傷ついた側だとしても、悪口を書き込むなどの嫌がらせでは何も解決しない。
事例2 個人写真を無断でSNS上に公開してしまったケース
    【生徒の意見】
  • インターネットにあげたものは誰が見るかわからないことを絶対に忘れない。
  • さらされた情報は拡散し、完全に消すことはできないことを十分に理解する。
  • 最後には誰が書き込んだかわかることも理解しておくことが大事。

成果

  • 卒業生を含めた身近な先輩が、スライドや演劇を交える等工夫した講座を実施したことにより、生徒は自分自身の問題として強く意識し、正しく安全な使い方について積極的に考えることができた。
  • 便利な面がある一方で、正しい知識と危機意識をもって使わないとトラブルにつながる等、正しく安全な使い方について一人一人の意識を高めることができた。
  • 話合いをとおして、普段の生活の中で相手を思いやる言葉遣いや気配り等を意識することが、トラブルの未然防止につながることに気付くことができた。

課題

  • 7割の生徒がスマートフォンを所持し、その中の6割の生徒が一日2時間以上利用をしていることから、使用時間やSNSによるトラブルを防ぐためのルールづくりを、生徒が主体となって行う必要がある。

関連リンク

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