学習指導要領

学校における年間の授業計画(授業の目標や時間割などを含む)は、高校ごとに決められていますが、その基準となるのが学習指導要領です。平成21年3月9日に告示され、現行の学習指導要領は、平成25年度の入学生から完全実施されています。

ねらい

改正された教育基本法やその他の関係法令とともに、知・徳・体のバランスや、基礎的・基本的な知識・技能、思考力・判断力・表現力等及び学習意欲を重視し、学校教育においてはこれらを調和的にはぐくむことが必要であることが示されました。
新しい学習指導要領は、次の三つを大きな柱として改訂がなされました。

  • 教育基本法改正等で明確となった教育理念を踏まえ「生きる力」を育成すること
  • 知識・技能の習得と思考力・判断力・表現力等の育成のバランスを重視すること
  • 道徳教育や体育などの充実により、豊かな心と健やかな体を育成すること

教育課程

教育課程(年間の授業計画)の編成は、学習指導要領を踏まえ、各学校が創意工夫し、主体性を発揮し、責任をもって編成します。
教育活動を進めるための基本的な考え方は、次のようになっています。

  • 生きる力をはぐくむこと
  • 基礎的・基本的な内容の確実な定着を図り、これらを活用して課題解決に必要な思考力、判断力、表現力その他の能力をはぐくむこと
  • 主体的に学習に取り組む態度を養うこと

道徳教育については、人間としての在り方生き方に関する教育を、学校の教育活動全体を通じて適切に行うことになっています。本県の県立高等学校等では、平成19年度から一人一人が自己を見つめ考えることのできる時間として、「総合的な探究の時間」で「道徳」を第1学年(年次)の全生徒が週1時間履修しています。
また、平成28年度より、第2学年(年次)の全生徒がホームルーム活動の時間に「道徳プラス」を10回履修しています。
体育・健康に関する指導は、体力の向上はもとより、学校における食育の推進、安全に関すること、心身の健康の保持増進に関することなど、生徒の発達の段階を考慮して、学校の教育活動全体を通じて適切に行います。
学校では、地域や学校の実態等に応じて就業やボランティアにかかわる体験的な学習の指導を適切に行うことにより、勤労の尊さや創造することの喜びを体得させ、望ましい勤労観、職業観、社会奉仕の精神を養います。

多様な教科・科目の設定

中学校における選択の幅が大きくなったように、高校でも生徒の適性や進路などに対応できるよう、多様な教科・科目が用意されています。各学科で共通する教科・科目は10教科57科目及び総合的な探究の時間であり、その他に主として専門学科において開設される数多くの教科・科目があります。また、学校が独自に開設することのできる学校設定教科、学校設定科目もあり、総合学科においては「産業社会と人間」をすべての生徒が原則として入学年次に履修することになっています。

必履修科目

必履修科目とは、すべての生徒に履修させる科目のことであり、10教科で教科当たり1~3科目が定められています。各教科における必履修科目の設定に当たっては、地理歴史、公民、理科芸術、家庭、情報の各教科において、2単位の科目を含めた複数科目から選択して設定できるようになっています。

1単位時間を50分とし、年間35単位時間の授業を1単位時間として計算することを標準とします。

総合的な探究の時間

学習指導要領において創設され、必ず学習活動する時間として位置付けられています。この時間では、探究の味方・考え方を働かせ、横断的・総合的な学習を行うことを通して、自己の在り方生き方を考えながら、よりよく課題を発見し、解決していくための資質・能力の育成を目指します。

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