鉾田市立大洋小学校

実践研究テーマ

家庭や地域の人々とつながる学校教育の在り方〜統合一年目に学校サポーターの輪を広げる手立て〜

学校全体としての取組

本校は、四つの小学校が統合し、令和4年4月より開校した新設校である。それぞれの学校が築いてきた家庭や地域との結びつきはあるが、新設校となるとPTA組織や今まで関わってくれていた学校サポーターの方々とも関係を再構築する必要があった。
そこで、「みんなでつくる みんながつながる大洋小」のスローガンのもと、保護者や地域の方々に協力を仰ぎながら、「つながり」を大切に以下の活動に取り組んだ。

家庭・地域等との連携の工夫点

PTAとの連携

PTA担当者が、役員との事前の話合いを十分に行った。

  • 図書委員会による読み聞かせは、新型コロナ感染症の予防から、Zoomを使い各学級に配信した。(年2回)
  • 環境委員会が年2回の奉仕作業を計画し、7月と9月に旧小学校区を2班に分けて実施した。
  • 運動会の臨時駐車場として、地域住民の方から空き地を提供していただいた。草木が生い茂っていたが、PTAの方々が整地してくださり、作成することができた。
鉾田市立大洋小学校

大洋中学校区保幼小中間の連携

教務主任や保幼小接続コーディネーターが 中心となり、連絡調整を密に行った。

  • 大洋中学校の1年生が、6月のあいさつ運動を行った。
  • 2年生の職場体験 学習では、12名の生徒が各学級に入り児童の学習支援を行った。
  • 1年生を中心に、園児たちとのふれ合い活動を年2回実施した。
鉾田市立大洋小学校

地域や外部機関との連携

教頭や養護教諭、保健主事、学年主任等が窓口となり、事前の打合せを綿密に行った。

  • 地域在住の青少年育成鉾田市民会議の皆さんが来校し、あいさつ運動を行った。
  • 登下校の見守りは、保護者や地域の方々が自主的に実践してくれている。管理職等が時々その場を訪れてコミュニケーションを図り、情報共有するようにしている。
  • 9月から月1回の割合で、地域在住の「健康運動指導士」の資格を有する方を招聘し、姿勢教室を行った。継続することで児童の姿勢への意識も高まってきている。
  • 地域で活動している陶芸サークル「悠遊会」のメンバーが来校し、6年生の卒業制作として「マグカップ」の作成を指導してくれた。
  • 地域防災訓練として、鉾田消防署大洋出張所や学区内にある消防分団の方々が、消防車両の見学、消火器体験やスモーク体験などのサポートをしてくれた。
  • 鉾田市社会福祉協議会の職員をゲストティーチャーとして、6年生を対象に福祉体験(インスタント・シニア体験)を実施した。
鉾田市立大洋小学校

事業の成果と課題

成果

  • 学校評価アンケートの結果より、「学校は、家庭・地域と積極的に連携している」の質問に対して、「そう思う、大体そう思う」の回答が85.9%であった。これは、学校ホームページや学校だよりにて、様々な活動の様子を積極的に配信することで、学校の教育活動が多くの方々の協力により成り立っていることが理解されていると考えられる。
  • 統合一年目からでも、旧小学校で関わってくださっていた方々と連携することで、「子供たちのために、学校のために」と、継続して協力を得られることができた。
  • 学校運営協議会からも、学校・家庭・地域連携の取組を支持する意見が聞かれた。

課題

  • 今年度は、とにかく協力していただけそうな方に声をかけながら支援していただいた状況である。一般の方に関しては、ボランティア保険のことなど考えずに進めてしまった面もある。次年度は登録制にして、学校サポーターとしての組織をしっかりと構築する必要がある。(2月下旬〜3月上旬にかけて、令和5年度協力者を募集)
  • 次年度は、多くの学習のサポート(家庭科、毛筆、リコーダー、水泳学習等)ボランティアを募り、地域との連携をさらに充実させていきたい。
  • 人材確保に向け、学区内の大洋公民館や市の生涯学習課とも連携を図っていく。

 

令和4年度 モデル校での取組

お問い合わせ先

茨城県教育庁 総務企画部 生涯学習課 学習支援担当

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