土浦市立新治学園義務教育学校

実践研究テーマ

地域との連携・協働を推進し、「地域とともに教育活動を推進する学校づくり」を目指して

学校全体としての取組

本校では、昨年度よりコミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)を導入し、その組織的活用を図ることで、「地域とともに教育活動を推進する学校づくり」を目指してきた。また、よりスムーズに導入していくために、15名からなるコミュニティ・スクール推進委員会を組織した。
研究では、家庭や地域との連携・協働を深め、地域における世代を超えた交流を行ってきた。

「地域活性化」プロジェクト

ねらい
  • 地域人材(米づくりの協力者)を活用する。
  • 小学校学習指導要領(H29年告示)における重点項目に取り組む。
    合科的かつ教科横断的・総合的な取組の重視
    3年総合的な学習の時間「新治ふるさと学習」と5年社会科「くらしを支える食料生産」を取り上げる。
    体験活動の重視
    協力者の指導の下、米作りから稲刈り、米の販売等を体験する。
  • 地域の特産物を題材にし、地域への愛着や誇りを高める。
  • 異学年(3年と5年)、児童と地域住民、本校と他校児童等、様々な形での交流を行う。
活動の実際
令和3年度
  • 年間計画を見直し、本活動を年間計画に位置づける。
  • コミュニティ・スクール推進委員会のメンバーの協力を得ながら、米づくりの協力者を確保する。
令和4年度
  • 4月:3・5年担任が、協力者と打合せを行いながら、活動計画案を作成
  • 5月:田植え
  • 3年は、総合的な学習の時間として、5年は社会科として、それぞれ学習を進める。
  • 9月:稲刈り
  • 10月:販売する米袋のイラストを描く。
  • 11月:感謝の会(協力してくださった方へ感謝の気持ちを伝える)
  • 12月:販売開始
  • 1月:活動の振り返り(職員・児童・保護者・協力者・推進委員会メンバー)
土浦市立新治学園義務教育学校

家庭・地域等との連携の工夫点

地域の人的・物的資源の活用

  • コミュニティ・スクール推進委員会の協力
    児童生徒が田植えや稲刈りを行うためには、協力してくれる「人」と「場所」が必要である。本校周辺は、自然豊かな田園地帯である。しかし、簡単に協力者が見つかるわけではない。そのため、地域やそこに住む住民をよく知るコミュニティ・スクール推進委員会のメンバーの協力が必要であった。そのおかげで、協力者が見つかり、児童の体験活動へと進めていくことができた。
  • 学校教育への理解
    協力者に対して、丁寧な説明を心がけた。体験活動の重要性や活動の目的、年間の見通し等、理解していただくために、十分時間をかけて説明した。そのため協力者も子どもたちの教育のために快く引き受けてくださった。

事業の成果と課題

成果

  • 学校・家庭・地域の連携・協働により、児童は、地域のよさを再発見し、地域の一員としての自覚や地域を誇りに思う気持ちを強くした。
  • 学年間の交流を進めていくなかで、人と関わることの楽しさや大切さに気づく児童が見られた。
  • 3年児童は、5年児童からの励ましや助言により、「将来は自分もそうなりたい」と上級生への憧れや尊敬の気持ちを強くした。5年は、3年生児童と接するなかでやさしさや思いやりの気持ちをもって人と関わりたいと思う児童が増えた。

課題

  • 学校教育において、学校が地域と連携・協働していくために必要な人的・物的資源を発掘し、活用していくシステムを構築することが重要である。

 

令和4年度 モデル校での取組

お問い合わせ先

茨城県教育庁 総務企画部 生涯学習課 学習支援担当

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