12月1日(木曜日)、県庁舎22階の教育長室で、大橋政雄さんから茨城県の全ての県立高等学校及び県立中等教育学校に寄贈していただくことになり、寄贈式が行われました。

大橋さんは、元県職員で、鹿島町議会議員、鹿嶋市議会議員も務められました。県職員時代に、鹿島臨海工業地帯開発組合鹿島事務所に勤務し、公務で用地交渉を担当したのみならず、ご自身も土地を提供するなど、鹿島開発に公私で関わられました。その当時同僚の多田貢さんの著書『萌ゆる大地』(鶴屋書店、1982年、現在は非売品)を再読し、感動したため、多田さんのご遺族の許可を得て再版をされました。その一部をこの度寄贈してくださることになりました。

大橋さんは、森作宜民教育長との懇談の中で、「高校生たちが、この本を読んで受けた刺激を、これから進んでいく方向を定めるうえでの一助にしてほしい」と述べられていました。

今回寄贈していただいた図書には、鹿島臨海工業地帯の開発に向け、用地交渉に当たった担当職員の思いや苦労が、臨場感をもって描かれています。今回の寄贈により、各学校の学校図書館でいつでも読めるようになります。これらの本を読んだ生徒の皆さんが、自分たちが生きる茨城県について興味を深めてくれることを期待します。