いばらきの文化財

県指定 有形文化財 彫刻

木造不動明王立像

もくぞうふどうみょうおうりゅうぞう

稲敷市

寄木造、彩色、玉眼
天台宗関東八檀林の一つである逢善寺の筆頭末寺・安穏寺に伝来した鎌倉時代の優品。わずかに腰を右に捻り、裸足で左足を少し開いて岩座の上に立ち、背後には火焔光背(火焔中に迦楼羅を表わす)を配す。巻髪、天地眼(右目見開き、左目を眇める形)、牙上下出、弁髪を左胸に垂らす形は、不動十九観に基づくもので、平安時代後期以降普及した形式である。また、鎌倉時代の写実的な作風(両腕等)と共に、同時代の形式化された表現(胸や背中、衣文等)も見られることから、13世紀半ば頃の作と考えられる。県内に残る鎌倉時代の不動明王像の中でも特に優れた作品であり、同時代の県内の仏師の動向を探る上でも貴重な資料といえる。
(写真提供 稲敷市教育委員会)

安穏寺本堂内

木造不動明王立像

1躯
寸法 総高174.4cm、像高114.3cm
指定年月日 令和7年12月25日
所在地 稲敷市阿波961番地1
管理者 安穏寺
制作時期 13世紀(鎌倉時代)