国登録 有形文化財 建造物

岩瀬家住宅主屋ほか7棟

土浦市

岩瀬家は近世には小山崎村の名主を務めた。平成21年1月に登録された主屋(しゅおく)を中心に土蔵や表門などが残る。
主屋は敷地のほぼ中央に南面して建つ。桁行26m、梁間11m規模の木造平屋建で、寄棟造茅葺(銅板仮葺)とする。 規模が大きく、風格のある農家建築。
屋敷蔵は主屋西南に建つ家財を収納する蔵。桁行6.4m、梁間4.2mの土蔵造2階建で黒漆喰(しっくい)仕上げ。大規模な主屋に相応する構えになる。
米蔵は主屋背面に扇形に振って建ち並ぶ建物群の西端に位置する。正面3.6m、奥行6.3mの土蔵造2階建白漆喰塗仕上げ。
味噌倉は米蔵の東に位置し安定感がある。桁行5.6m、梁間5.0mの木造2階建。
表門は敷地の南端に道路に面して建つ。間口2.9mで当初は茅葺。名主屋敷らしい威厳ある佇まいを備える。
中ノ門は主屋の東に延びる塀の先に建ち、間口2.5mで敷地を南北に仕切る。
東門は敷地の東側に建つ通用門で、両袖に塀が付く。間口2.6m。
塀は敷地の南辺、道路に面して表門の東西に接続する。折曲り総延長46mを測る。屋根は銅板葺で、屋敷の表構えを整える。