いばらきの文化財
文化財種別
国登録 有形文化財 建造物
桜井家住宅店舗ほか3棟
桜川市
桜井家住宅は旧町屋村の中心部に位置し、通りに南面して建つ。店舗は桁行5間梁間2間半、切妻造、桟瓦葺の平入町屋で、2階は大正中期の増築。1階は東方に土間、西方に帳場を配し、正面は1階腰を石張、2階をささら子下見とし、西妻面のみ土蔵造として火災に備えたつくりとする。主屋は店舗の北方に建つ。寄棟造、桟瓦葺の平屋建で、東方に台所、西方に10畳仏間と6畳洋間を配し、台所北方に浴室と釜場、仏間北方に12畳の座敷を突出し、座敷の北西端には装飾的グリルを嵌めた便所を張り出す。隣地沿い西面は店舗と同様防火的な造りとする。
西蔵は主屋の北方に位置し、南北棟で建つ。桁行3間梁間2間規模、切妻造、桟瓦葺、妻入の2階建土蔵で、外部は白漆喰塗とし、正面の南妻面以外の3面をささら子下見で覆う。2階の南面と東面北寄りに庇付きの窓を開け、鉄製の観音開戸を付ける。新蔵は西蔵の東方に南北棟で建つ。もと質蔵と伝えられ、外部を黒漆喰塗、妻面及び東面の腰をささら子下見板張とする。破風板を付けた軒回りの造作にも特色がある。
桜井家住宅店舗ほか3棟
登録日 | 平成16年2月17日 |
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所在地 | 桜川市真壁町大字真壁409 |
所有者 | 個人 |
桜井家住宅店舗
登録番号 | 第08-0115号 |
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構造 | 木造2階建、55m2 |
建設年代 | 明治初期/大正10年頃増築 |
桜井家住宅主屋
登録番号 | 第08-0116号 |
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構造 | 木造平屋建、135m2 |
建設年代 | 大正10年 |
桜井家住宅西蔵
登録番号 | 第08-0117号 |
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構造 | 土蔵造2階建、45m2 |
建設年代 | 明治中期 |
桜井家住宅新蔵
登録番号 | 第08-0118号 |
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構造 | 土蔵造2階建、46m2 |
建設年代 | 明治後期 |