いばらきの文化財

国登録 有形文化財 建造物

五木宗レンガ蔵

常総市

水海道は幕末から明治にかけて舟運により河岸が発達し、米穀等の物資を江戸に輸送し、帰り船で江戸から生活用品の調達や江戸文化が流入したことにより経済文化両面で発展した。
河岸問屋には大富豪も存在し、五木田家もその一つであった。五木田家の当主は代々宗右衛門(または総右衛門)を襲名し、この名前から「五木宗」と呼ばれ、レンガ造りのこの建物も同様に呼ばれている。建築は明治中期と伝えられており、鬼怒川沿いのひときわ目を引く建物として当時から知られていた。
構造は3階建煉瓦造蔵で、床面積54m2、高さ10mである。1階南面に出入口を設け、各階を北側に設けた階段でつないでいる。
現在は、「五木宗(五木田家)」の資料展示やギャラリーとして活用され、水海道市元町のシンボルとして市民にも親しまれている。

五木宗レンガ蔵

登録日 平成12年4月28日
所在地 常総市元町4321-1
所有者 個人
五木宗レンガ蔵
登録番号第08‐0028号
構造煉瓦造3階建、建築面積18m2
建設年代明治中期