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いばらきの文化財

国登録 有形文化財 建造物

坂長本店店蔵(旧古河城文庫蔵)ほか5棟

古河市

坂長本店は、江戸時代初期に初代佐藤弥一左衛門がこの地に移り住み、両替商を始め、9代目から酒問屋となり現在に至っている。
坂長本店は、通りに面する店蔵と袖蔵、その背面に優れた意匠の和風建築である主屋をはじめ、漆喰壁の文庫蔵・中蔵、大谷石積の石蔵などから構成されている旧古河城下の代表的な屋敷構えである。
このうち店蔵と袖蔵は、鎌倉時代から江戸時代までの古河市桜町から中央町にまたがった古河城が明治6年(1874)の廃城令によって解体、売却された際に城内の文庫蔵と乾蔵の2棟を同家が買い取り移築し、それぞれ店蔵と袖蔵とした。
これらの建物は、江戸時代後期から大正期にかけて建築され、各時代の建築技術の変化など建築文化史的にも貴重であり、特に店蔵と袖蔵について数少ない古河城遺構としての歴史的な価値を有している。

坂長本店店蔵(旧古河城文庫蔵)ほか5棟

登録日 平成12年9月26日
所在地 古河市中央町3-1-39
所有者 個人
坂長本店店蔵 (旧古河城文庫蔵)
登録番号第08-0029号
構造土蔵造2階建、瓦葺、建築面積55m2
建設年代江戸後期
坂長本店袖蔵 (旧古河城乾蔵)
登録番号第08-0030号
構造土蔵造2階建、瓦葺、建築面積60m2
建設年代文久3年
坂長本店主屋
登録番号第08-0031号
構造木造2階建、瓦造、建築面積135m2
建設年代明治前期
坂長本店文庫蔵 (旧質蔵)
登録番号第08-0032号
構造土蔵造2階建、瓦葺、建築面積54m2
建設年代安政5年
坂長本店中蔵
登録番号第08-0033号
構造土蔵造2階建、瓦葺、建築面積52m2
建設年代江戸中期
坂長本店石蔵
登録番号第08-0034号
構造石造2階建、瓦葺、建築面積104m2
建設年代大正期