いばらきの文化財

国登録 有形文化財 建造物

川島書店見世蔵

桜川市

川島書店の見世蔵は、江戸時代の真壁町の中心部であった通称「御陣屋前通り」の東側に位置する土蔵造・2階建の店舗で、初代清兵衛が江戸時代末期に建設したものと伝えられている。
川島家は清兵衛がこの地で生薬店を営んで以来、さまざまな商売を行ったが、4代前からは書店を営み現在に至っている。近年になって、店舗と家屋を新築したため、見世蔵は現在空き店舗となっている。
見世蔵は桁行4間、梁間2間半の2階建で、1階前面には1間の下屋庇を張出している。屋根は切妻・平入り・棧瓦葺である。1階奥にわずかな板の間が設けられるている以外は土間で、2階には北側に8畳の座敷、南側に板の間がある。
川島家の見世蔵は、江戸時代後期に江戸で成立した見世蔵の特徴をよく備えた貴重な建造物であり、保存状態も良好である。

川島書店見世蔵

登録日 平成12年10月18日
所在地 桜川市真壁町大字真壁335
所有者 個人
川島書店見世蔵
登録番号第08‐0035号
構造土蔵造2階建、建築面積47m2
建設年代江戸末期