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いばらきの文化財

国登録 有形文化財 建造物

三輪家住宅見世蔵ほか1棟

桜川市

三輪家は真壁町の中心部、高上町通りの南側に位置する。通りに面して2階建の見世蔵が建ち、その奥に平屋の主屋が続く。三輪家は3代前にこの地に履物店を構え、現在に至っている。
見世蔵は桁行3間、梁間2間で、1階前面に下屋庇が張り出している。屋根は切妻・平入り・棧瓦葺である。外部は土蔵造漆喰仕上げで、2階は出桁造・軒蛇腹・箱棟・影盛など、江戸の見世蔵の形式を正確に踏襲している。内部は1階が土間、2階が8畳の座敷で床の間が設けられている。
主屋は桁行4間、梁間3間、切妻造で、見世蔵と一体的な土蔵造となっている。内部は居間(6畳)と床・違い棚・付書院を備えた書院造風の客間(8畳)が設けられている。
三輪家見世蔵は保存状態も良く、正面は1・2階とも片側に戸袋を設けて、開放的な近代の商家のつくりをみせている。また、住宅は小規模ながら書院造風の端正な意匠を誇っている。

三輪家住宅見世蔵ほか1棟

登録日 平成12年10月18日
所在地 桜川市真壁町大字真壁229
所有者 個人
三輪家住宅見世蔵
登録番号第08-0036号
構造土蔵造2階建、建築面積28m2
建設年代大正初期
三輪家住宅主屋
登録番号第08-0037号
構造木造平屋建、建築面積49m2
建設年代大正初期