いばらきの文化財

国登録 有形文化財 建造物

西岡本店店舗ほか2棟

桜川市

西岡本店は、真壁町の中心部の南部、かつての田村字鍋屋前にあり、小田部鋳造と道路を挟んで対峙する。広い敷地には、大小さまざまな建物が建ち並んでいるが、東側の道路に面して連続した家並み景観を造っている。
「花の井」の銘柄で知られる西岡酒造の創業は天命2年(1782)で、滋賀県日野町から真壁に進出して製造業を始めたと伝えられている。代々半右衛門を襲名し当主で7代を数える。
当初は真壁町大字桜井で醸造を行っていたが、明治末期に現在地の、もと清水屋酒造の土地と建物を第二工場として買収、戦後はこの地を本拠地に醸造を続け今日に至る。
店舗はかつては広い土間を持ち、杜氏や使用人の宿泊に充てられていた。また、脇蔵は白米蔵として、米蔵は玄米蔵として用いられている。
西岡本店の店舗と2棟の土蔵は、いずれも明治期あるいはそれ以前に建築されたもので、改造された部分もあるが、当時の醸造場を知る貴重な遺構である。

西岡本店店舗ほか2棟

登録日 平成13年8月28日
所在地 桜川市真壁町大字田6番地の1
所有者 個人
西岡本店店舗
登録番号第08-0053号
構造木造2階建一部平屋建、建築面積189m2
建設年代明治初期
西岡本店脇蔵
登録番号第08-0054号
構造土蔵造2階建、建築面積50m2
建設年代明治初期
西岡本店米蔵
登録番号第08-0055号
構造土蔵造平屋一部2階建、建築面積126m2
建設年代明治末期