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いばらきの文化財

国登録 有形文化財 建造物

関根屋住宅店舗ほか1棟

桜川市

関根家の店舗は新宿通りの南側に位置する。通りに面して2階建の店舗を開き、その奥に平屋の住宅が続く。同家の言い伝えによると、これらは明治8年に建設されたものとされ、部材の古さもそれを裏付けている。
関根家は茨城県明野町出身で、現在の当主で4代目である。この地に移り住んだのは初代榮吉で、店舗と住宅を建設して下駄屋を始めた。現存する建物はこの時のものである。かつては建物の奥に作業場もあったという。一時期は煙草の販売も行っていたが、平成9年に廃業している。
店舗の1階は土間と帳場からなり、下屋庇境の中央に大黒柱が立つ。通りに面しては、両側の戸袋を残して全面開放となる。保存状態は極めて良く、階段以外はほぼ当初の面影を留めている。主屋の主座敷は、床と付書院を備え、東及び南側に縁を廻した本格的な造りで、明治初期の典型的な関東の町屋形式を今に伝えている。

関根屋住宅店舗ほか1棟

登録日 平成14年6月25日
所在地 桜川市真壁町真壁390番地
所有者 個人
関根屋住宅店舗
登録番号第08-0060号
構造木造二階建、建築面積46m2
建設年代明治8年
関根屋住宅主屋
登録番号第08-0061号
構造木造平屋、建築面積63m2
建設年代明治8年