いばらきの文化財

県指定 有形文化財 絵画

夢窓国師頂相

むそうこくしちんぞう

常陸太田市

夢窓国師は鎌倉末期から南北朝期の禅僧で、北条氏や後醍醐天皇、足利氏らの篤信をうけ、京都の天龍寺や相国寺など開きました。また佐竹貞義の子月山周枢の招きにより正宗寺の開山(かいさん)となりました。
本図は縦117.5cm、横59.6cmの絹本著色で、警策(けいさく)を右手に持ち、堆朱(ついしゅ)に座す姿が描かれており、描法も緊密で風ぼうも温和です。
賛(さん)は室町時代末期の学問僧である天龍寺の策彦周良の筆によるもので、「策彦」の朱文方印があります。

夢窓国師頂相

1幅
寸法 縦117.5cm、横59.6cm
指定年月日 昭和32年6月26日
所在地 常陸太田市増井町1514
管理者 正宗寺
制作時期 室町時代